SWCCグループの「ロジス・ワークス」、電線切断の省人化推進。効率向上へ完全自動化目指す
電線大手メーカーSWCCグループで物流機能を担うロジス・ワークス(本社・川崎市川崎区、社長・佐久間寛氏)は流通センターでの電線切断加工の自動化を推進している。将来的に見込まれる労働人口減の中でもSWCCグループの製品を顧客に確実に届けるため進める省人化のための取り組み。電線を求められる長さに切り分ける切断工程ではこれまでに一部を自動化。今後はさらなる効率化へ新たな切断機の開発や搬送設備導入などにより、完全自動化を目指す考えだ。 配送部門統括長の武田茂取締役は人手不足が見込まれる将来的な環境変化をにらみ「しっかりと顧客に製品を届けるため加工工程でも省人化に取り組みたい」と話す。これまで切断加工については、電線を均一に整列巻きするトラバーサーに加え、長さを測る計尺装置などで自動化を推進。さらに今後も引き続き自動化を進めていきたい考えだ。 切断加工の完全自動化に向けて切断機の開発から進める方針。また棚から切り分けの設備まで運ぶ搬送に関しては、コンベアや無人フォークリフトの導入も視野に入れる。「理想としてはボタンを押せば自動的で切断でき、商品になるところまで持っていきたい」(武田取締役)という。SWCCグループの主力物流拠点で関東圏をフォローしている川崎流通センター(川崎市川崎区)をモデル拠点として取り組みを進め、他の拠点へ順次横展開することも視野に入れる。 ロジス・ワークスは1923年に三嘉自動車商会として創業。65年に昭和電線電纜(現SWCC)が資本参加し、2005年に完全子会社化した。資本金は9500万円で従業員数は約330人。