テレビで話題・大阪「ウンコちゃんの家具屋さん」社長の生き方
テレビで話題・大阪「ウンコちゃんの家具屋さん」社長の生き方
大阪にはケッタイな名前の会社やお店が多い。そんな中の1つ、「ウンコちゃんの家具屋さん」(大阪府八尾市)も強烈なネーミングだ。筆者は以前から気になっていたため、今回、初めて取材を申し込んだ。いったいどんな家具屋なのか。どんな社長さんが経営しているのだろう。さらに店名の由来は? 【拡大写真と動画】生死の境をさまよった医師が開発する「うんこゲーム」の目的とは?
建物の外観は黄色で、かわいい「ウンコマーク」
まず取材依頼の電話を入れると「お電話ありがとうございます。ウンコちゃんの家具屋さん本店です」と、いたって丁寧な声が返ってきた。 そして「ウンコちゃんの家具屋さん八尾本店」(木楽家本舗経営)を訪れると、建物の外観は黄色で、可愛い「ウンコマーク」が目に飛び込んできた。 新品・アウトレット家具専門店のようだが、いくらなんでもこの屋号は…。 と思いながら店内で待っていると、「お待ちしておりました」と、これまた黄色一色の同社社長、大町圭司氏(37)がにこやかに出迎えてくれた。 従業員も作業服ではなく、いたってカジュアルな格好だ。店内を覗くと、1階2階はざっと400坪のスペースにベッド100台、ソファ100台など大量の家具類が展示されており、お洒落なアンティーク家具もそろい、どれもこれも格安。大町社長によれば、オリジナル家具をはじめ、少し傷のあるB級商品など、「良い家具安くのモットー」を活かした価格設定になっているという。
店名の由来は?開業時の思い出話
いたるところにウンコちゃんが飾られ、ディスプレイのこだわりも尋常ではない。果たして、店名の由来は何なのか。 「“ウンコちゃん”という意味はですね、元々、傷もんとかB級もんという意味で、ひと昔前、大阪の一部の家具業界で使われてまして、うちの仲間もウンコちゃんって言ってたんですよ。それで、創業にあたってこの屋号に決まったんです」という。 創業者の叔父に家具屋を一緒にやろうと声を掛けられたのがきっかけで、4人でスタート。14年前のことである。 「いざやるぞってなったんやけど、屋号を聞いてなかった。そしたら、叔父に『ウンコちゃんの家具屋さん』で行こうと思うって言われて。ええ~って。かなりの衝撃でした。でも、創業スタッフ全員が賛成したんです」と大町社長。最初は苦労が絶えなかったそうで、「あんなとこと取引できるか。すぐにつぶれるわ」と業者にも見放され、B級商品など新品を販売しているのに、リサイクル業者と間違われることもたびたび。東京の業者からは、「東京じゃ無理。通用するわけねえじゃん」などと言われたという。 実は叔父は元は吉本の芸人(コンビ名はライム・ライト)。そんな叔父が別の事業を手掛けるため、2014年から完全に引き継ぐ形で彼が社長に就任したという。