テレビで話題・大阪「ウンコちゃんの家具屋さん」社長の生き方
在阪テレビ局の人気番組に相次ぎ登場
大町社長は大阪出身。高校卒業後にアメリカ留学。大学にも1年通ったが、言葉の壁や文化の違いなど馴染めずにドロップアウトしたという。 「若い頃にありがちな勘違いですね。当時は向こうで音楽のバンドをやってました。22、23歳の頃に大阪に帰って来て、この家具屋を4人で始めたわけです」 当初は苦労を重ねたものの、やがて地域密着型の丁寧で誠意ある接客が次第に評判を呼ぶ。『大阪ほんわかテレビ』(読売テレビ)、『よ~い!どん となりの人間国宝さん』(関西テレビ)、『秘密のケンミンSHOW』(日本テレビ)など、テレビなどでもたびたび取り上げられ、今やすっかり人気の家具店に。 遠方からの来客や主婦などのファンも多い。1万円以上の商品購入者には無料で軽トラックを貸し出し(AT車)、即日持ち帰りもOKになっている。
叔父の師匠・坂田利夫に言われた芸人魂
代表に就いた大町社長だが、しばらくは苦悩したという。「実はね、家具屋さんの社長にしては、若いと思われるし、10年間修業をしたといっても、まだまだです。社長になって1年くらい、いろいろ悩んでたんです。いきなり社長になって不安もあるし、従業員もいるわけですから。そんな時、叔父の師匠は坂田利夫さんなんですけど、そんな関係でお店のお客さんでもあるわけですが、坂田師匠に教えて頂いたことがあるんです。それが響いて、その後、頑張ることができたんです」 いったい何を指摘されたのか。坂田師匠に言われたのは、次のような芸人魂だったという。 「男は何か夢中になるものを見つけなあかんぞって。わしはそれが芸人やった。だからアホやバカやと指を差されても、わしは笑ってられる。そう言われたんですよ。その言葉でお客さんと向き合う気持ちが変わりました。僕なりのウンコちゃんでいいんやって。僕らしく接したらいいんやって、ようやく僕らしくなれた」 それから、ウンコ色を強くし、今のようなレイアウトに…。 「いよいよミスター・ウンコになってきた。大阪名物になってきた。バカにされても、大阪らしくていいやないかと思ってます」