「セカスト」のゲオHDが"平気で減益予想する"納得の理由
「セカンドストリート」で「リユースのゲオ」を確立した遠藤結蔵社長。目先の利益に一喜一憂せず、今期は「確信の減益予想」。遠藤社長の次の一手とは?(撮影:尾形文繁)
ゲオと言えば、大半の人がレンタル・ビデオの「ゲオ」ショップをイメージするだろう。どっこい、世間が気付かないうちに、ゲオホールディングス(2681)は大変身をなし遂げた企業である。 15%増収、58.3%の営業増益となった前2024年3月期決算(売上高4338億円、営業利益168億円、5月10日発表)。実は、快進撃のドライバーはレンタル・ビデオではない。レンタル・ビデオの粗利益額は前期比約10%減の206億円。対して、衣料・服飾雑貨のリユースを手掛ける「セカンドストリート」を筆頭に、リユース部門(メディア系を除く)が前期比約28%増、794億円の粗利益を稼ぎ出した。 リユース部門の粗利益はレンタル・ビデオの約4倍。かつてのレンタル・ビデオのゲオは今や、「リユースのゲオ」なのである。
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梅沢 正邦