【新潟記念・調教採点】他陣営から不満が上がるレベルのライトバック シリーズ制覇に近いレッドラディエンスの取捨は?
[GⅢ新潟記念=2024年9月1日(日曜)3歳上、新潟競馬場・芝外2000メートル] 【新潟記念】調教タイム一覧 舘林(美浦南)ちょっと物足りないメンバーだな。特に関東馬は。 山河(美浦坂路)ブレイディヴェーグが早い段階で参戦を見送ったうえラーグルフも直前回避ですからね。ただサマー2000シリーズ最終戦としては見応えがあります。 舘林 2点以上獲得している馬は最終戦での逆転Vがあるということだからな。 山河 で、関東馬で唯一の有資格馬が5ポイントのキングズパレスです。最終追い切りも唯一のA評価ですね。 舘林 七夕賞2着以来だが、中間もずっと活気あふれる動きを見せているぞ。今週も楽な手応えのままラスト11・3秒と鋭く伸びて先着フィニッシュ。グンと良くなった、という感じはないけど高いレベルで安定していることは間違いない。 山河 ほかはB評価ですが、シンリョクカあたりは一発があってもいいのでは? 舘林 1週前は追ってからがモタついたように、いかにも久々という感じ。ただ、しっかり追った効果で今週はずいぶんと反応が良くなってきた。この馬の力を出せる態勢は整ったとみていいだろう。それで関西馬はどうなんだ? 頭数だけ見れば、そっちがホームの感じもあるんだが。 松浪(栗東トラック)コース組は去年と違って精鋭揃い。まずはセレシオン。当週はポリトラックでサッと流した程度ですが、1週前のウッドの動きが実にシャープで素晴らしかった。前走を使ってさらに状態は上向きですね。 山河 本追い切りがウッドの組ではやはりライトバックが1番手ですかね? 松浪 普通にそうなるね。今週はあくまで息を整える程度なんだけど、それでもラストの切れは半端なかった。オークス以来でも体はできているしデキは文句なし。他の陣営からハンデ52キロに不満が上がるのも当然の好仕上がりだ。エーデルブルーメは半マイルからなのでラストの伸びは当然とはいえ、きびきびとしたフットワークでこちらも上々の仕上がりと判断できる。 清水(栗東坂路)こっちではアリスヴェリテがトップ評価です。力のいる馬場状態、かつ馬場が荒れた時間帯でこのタイムは特筆もの。久々でも重苦しい感じはまったくありません。ジューンアヲニヨシはしまい重点の内容。それでも鋭い反応を見せていたようにこちらも上々の仕上がりです。 舘林 シリーズ王者の可能性があるレッドラディエンスはB評価だが、印を落としていいのか? 清水 あくまで今週の動きの評価ということで。実質の本追い切りといえる先週はウッドで長めから追って先着を決めています。決して状態は悪くないので〝必要ない〟とは言い切れませんね。
東スポ競馬編集部