【UFC】まさかの“燕返し”隻眼マゴメドフが右から左のWスピニングバックフィストでペトロシアンをKO!
2024年10月26日(日本時間26日23時から)、アラブ首長国連邦アブダビのエティハド・アリーナにて『UFC 308: Topuria vs. Holloway』(U-NEXT/UFC Fight Pass配信)が開催された。 【写真】まさかの左右連続バックフィストでKO勝ちしたマゴメドフ(※動画あり) ▼ミドル級 5分3R 〇シャラ・マゴメドフ(ロシア)15勝0敗(UFC4勝0敗)※UFC4連勝 [2R 4分52秒 TKO] ×アルメン・ペトロシアン(アルメニア)9勝4敗(UFC3勝3敗) ミドル級のマゴメドフは、これまでの試合の負傷により右目を複数回手術するも失明。隻眼で戦う ため、北米コミッションのある場では試合できず、中東で戦う。ダゲスタン共和国マハチカラ出身。近年組みも強化されているがレスラーではなくストライカー。30歳。 ジョルジオ・ペトロシアンの弟、アルメン・ペトロシアンとは別人の同姓同名のペトロシアン。アマチュアムエタイのIFMA世界王者のストライカーで、MMA転向後4勝1敗でコンテンダーシリーズに出場して1R KO勝ち。UFC本戦ではカイオ・ボハーリョに判定負け。ホドウフォ・ヴィエラに肩固めを極められるなど、マゴメドフ同様に組みに難がある。33歳。 1R、ともにオーソドックス構え。先に圧力かけるペトロシアンは右ローをこつこつ当て左ハイ、組んで首相撲ヒザ。マゴメドフも押し戻して左前手ジャブ、サイドキックも、掴んで払うペトロシアン。右ストレートを当てる。 マゴメドフは左を返すと、ペトロシアンは左ミドル、ローと上中下に打ち分ける。オーソに変えるマゴメドフはペトロシアンのローに右を合わせる。互いの蹴りが交錯し、マゴメドフの前蹴りでペトロシアンが尻餅もすぐに立つ。残り10秒でマゴメドフがバックフィスト。ブロッキングのペトロシアン。 2R、左インローのペトロシアン。そのローに右を合わせに行くマゴメドフ。ペトロシアンの左の蹴りがローブローとなり中断。再開。 オーソから左ミドルのマゴメドフ。左フックも組んだペトロシアンを突き放すマゴメドフ。左インローから右ローのペトロシアン。前足にローを当て、左ハイを打つペトロシアン。その蹴りに右を合わせたマゴメドフ! しかしペトロシアンもこつこつローを前足に。マゴメドフは左ハイ。ガードのペトロシアンだが、左サイドキックがローブローに。再開。互いに左インロー。 左サイドキックのマゴメドフに、左ストレートを合わせ、バックフィスト、さらに左ミドルを蹴るペトロシアンが前に。マゴメドフの右の飛び込みを避けるペトロシアン。 マゴメドフは右のバックフィスト。それをブロックしたペトロシアンは右を打ちに行くが、続けてマゴメドフは左のバックフィストの燕返し! 倒れたペトロシアンは手を着いて倒れ、頭を抱えた。 これまでMMAでは、須藤元気がバックブロー2連発をするなど回転系の技を見せているが、1発目と回転を逆にしたバックフィストでのKOフィニュシュは稀。 試合後、マゴメドフは「すごい嬉しい。みんな聞いてくれ、アデサニヤと戦いたい。ダブルバックスピンフィストはムエタイで学び、これまで一度も成功しなかったけど長い年月をかけて今日、成功した」と語った。