絶対に来るなと言っただろ!「年金20万円」「150坪の邸宅」で1人暮らしの〈79歳・昔気質の父〉、娘と孫の訪問を断固拒否する「悲しい理由」
広い邸宅にひとり暮らしの父…
母が亡くなり、79歳の父が自宅(実家)でひとり暮らしを続けているという48歳の女性。実家には車で1時間ほどではあるものの、家事をしているイメージのない父がひとりで暮らしていけるものか……女性にとって不安しかなく、週1回、実家に通っているといいます。 女性の心配をよそに、意外と家事をしっかりとこなしている父親。「心配などしなくてもよい」「頻繁に来られては迷惑だ」と昔気質の父親は、わざと女性を遠ざけるようなことを言うことも。ただ女性は1枚上手で、必ず小学生の娘(孫)を連れていくようにしていたとか。 ――娘(孫)にはデレデレなんで、父は 孫は目に入れても痛くないのか、会うたびにこづかいをくれる父親。その金額がいつも予想を超えているので、「いいよ、そんなに」と言っても聞かず。 ――月に20万円ほど年金をもらっているけど、使い道もないから なんとも羨ましいことをいう父親。一方で、「それなら、この家を直せばいいのに……」と、心底思うと女性。曽祖父母の代からの家は広さ150坪超。邸宅といえるような規模で、しかも無駄に広い庭も。これらを維持するだけでも大変です。さらに階段は驚くほど急で、段差も多く、高齢者がひとり暮らしするには難ありと言わざるを得ません。 「家をリフォームするか、私たちと一緒に住まない?」と提案しても「いつまで生きられるか分からないのに、リフォームなんてもったいないことできるか」「気を遣いながら暮らすのはごめんだ」とすべてNG。「こうなったら、テコでも動かない」と、これ以上言うことはなかったといいます。 そんなある日、父が自宅で転倒し骨折、そして入院。退院はできたものの、以前のようにスムーズに移動することは難しく、できれば人の手を借りたほうが……という状態になったとか。 厚生労働省『令和4年国民生活基本調査』によると、介護が必要となった主な原因の第1位は「認知症」で16.6%。続いて「脳卒中」が16.1%、「骨折・転倒」が13.9%と続きます。高齢者が骨折すると、完全に元通りになるとは限りません。骨折を機に杖やシルバーカーを使うようになるのは、よくあるパターンです。 父親の場合、「人の手を借りなくても生きていける」と、入院前とスタンスは変わらなかったとか。しかし、さらに父親に変化があったのは、退院からしばらく経ってから。