【実践編】猫背、O脚を改善!「姿勢リセット歩き」の基本と強化ステップ
猫背、O脚を改善!脳と体を同時に鍛える!#2
一生、自分で歩くためには、体だけでなく脳の健康も大切。そこで、歩行開発研究所所長の岡本香代子さんに、脳と体を同時に鍛える「姿勢リセット歩き」を教わります。基本の歩き方に慣れたら、認知症予防にもつながる強化ステップもぜひトライしてみて。 ■驚きの変化!「姿勢リセット歩き」の若返り効果とは
岡本香代子(おかもと・かよこ)さんのプロフィール
「元気に歩いてのばそう健康寿命!」を信念に、歩行の研究・開発を続ける医学博士。歩行と日常動作を科学的に分析し、講演・教育・出版活動を通して、世界的な研究成果をよりわかりやすく伝える。時代のニーズと対象者に合わせた参加型の「健康・ウォーキング講演会」は全国各地で大好評。https://www.hokou.org/
意識して歩くと、筋力アップ!脳も活性化します
正しい姿勢がとれたら、一歩ずつ、ゆっくり歩いてみましょう。 「まずは、歩数より姿勢を意識するのが何より大切。ラクな姿勢でただ長時間歩くよりも、よい姿勢で歩けば、背筋、腹筋などの筋力がアップし、猫背、O脚の改善にもつながります。 意識して手足を動かすことになるので、脳も活性化。だんだん慣れてくると、もっと歩きたい!と、自然と歩数が増えていく方が多いです」
1日5分でOK!脳と体を鍛える基本の歩き方
一歩一歩、お尻から太ももを気持ちよく伸ばしていきましょう。 歩数よりも意識してほしいのは「姿勢」。一歩ずつ、体重移動を意識すると、背筋、腹筋、脚筋の筋トレができます。 ・おなか、お尻に力を入れる ・腕は自然に、大きく振らなくてもOK ・親指の付け根で蹴り出し、かかとから着地する 下記のポイントも意識しながら行いましょう。 家の中で気付いたときに、いすの背もたれや壁を支えにして、30秒ほど片足立ちをするのもおすすめ。全身の筋肉と脳を鍛えるトレーニングになります。 反り腰になりがちな人は、おなかを縮めるように呼吸してから、歩くと効果的です。
より筋力アップ!姿勢も改善!強度を上げた歩き方
基本の歩き方に慣れてきたら、運動レベルの強度を上げて歩いてみましょう。 <ポイント> ・ひじを後ろに引き、腕を振る ・ひじの下にすき間ができるくらいが目安 ・歩幅は大股に、速度をアップ! ・1日合計20分を目標に、歩行距離を増やす 「大股で、ひじを後ろに引いて、速度を上げてみましょう。 短い距離から始めて最終的に1日合計20分、この歩き方ができるようになると筋力アップはもちろん、要支援や要介護、また認知症などの予防につながるといわれています。 腕を大きくふるのは目立ち過ぎて難しい場合は、速歩きだけでもOK。ひざ関節への衝撃が大きくなるため、痛めないよう、様子を見て無理せず歩きましょう」 次回は、より脳への刺激をアップする「脳活ウォーキング」を解説します。 取材・文=野田有香、塚本由香(ともにハルメク編集部)、撮影=鈴木宏、ヘアメイク=木村三喜 ※この記事は、雑誌「ハルメク」2024年2月号を再編集しています。
ハルメク365編集部