松山市で314棟が浸水被害…なぜ記録的大雨に?冠水道路を走行する危険性
今月2日、愛媛を襲った記録的な大雨。松山市や今治市の広い範囲で浸水被害が発生しきょう、り災証明書の受け付けが始まりました。 なぜ記録的な雨が降ったのかそして、大雨の際私たちがとるべき備えとは…取材しました。
5日午前、松山市の城北エリア。松山市の職員が行っていたのは、2日の大雨で浸水した家屋の被害状況の調査です。 公的な支援を受けるために必要なり災証明書を発行するための調査で、市に連絡のあった世帯を中心に順次行っています。 災害から3日が経ちすでに掃除などをしてしまっているため、痕跡が分かりにくくなってしまっているケースも多いと言います。 松山市建築指導課 佐々木伸 建築技師: 「当時の写真があればそういったものもこちらで査定させていただいて調査の参考資料にする」
こちらの家では。 住民: 「一番来ていたときにはここぐらいまでは来ていた(道路の)金網があるじゃないですか、あそこから溢れる感じで内水氾濫っていうんですかね。初めてのことでそうそう経験することでもないですし、このあたり災害が多くないのでどうしていいか分からない。急ぎ復旧はしたいです」 松山市によると、5日午後4時現在で床上浸水62棟、床下浸水252棟の被害が報告されているということです。
そして松山市役所では、り災証明の受付がスタート。 職員: 「この浸水に関しては松山市の職員の方で調査をさせていただいて、それで最終的な証本を出す」 職員らが受付や電話での問い合わせの対応に追われていました。 申請に訪れた人: 「駐車場にとめている車の浸水の(申請)こちらですね。タイヤが半分ぐらい隠れていますね。(近所は)今までも結構水浸しのところが多かったが、自分のところの駐車場までは1cm2cmの感じだったけど、今回は見たらプール状態で」
(2日) 杉本記者: 「松山市海岸通の交差点です。見る見るうちに水位が上昇して、冠水しています」 叩きつける大雨に、冠水した道路。今月2日、松山市と今治市では、1時間におよそ100ミリから120ミリの雨を観測。県内のあわせて4つの観測地点で、観測史上最大の1時間雨量を観測しました。 白石アナ: 「本町7丁目の国道です。このように道路は冠水していて、こちらの車、先ほどからハザードランプを焚いて、動けなくなっています」