市川團十郎、「連獅子」猛稽古で新之助に怒声「勝手に一人でやっていけよ!」
歌舞伎俳優の市川團十郎が3日放送の日本テレビ系特番「成田屋にござりまする 密着16年 市川團十郎一家バリ島旅」(午後3時)に出演した。 【写真】大粒の涙を流しながら稽古したという新之助 團十郎と長男・新之助(勸玄)、長女・ぼたん(麗禾)の一家のこの1年を追った同番組。 番組では、新之助にとって試練の舞台となった「連獅子」の稽古をつける父子の様子を紹介。 できないことの多さに大粒の涙を流しながら稽古する新之助を團十郎が「一人でやるなら俺はいらないんだよ! 勝手に一人でやっていけよ!」「遅い! おまえがやらないと乗り越えられないものがあるんだよ。泣きっぱなしでできないなら、崖に落ちっぱなしで死んじゃうんだよ!」と演目そのままに厳しく叱責する場面も、そのまま放送された。 新之助への厳しい姿勢について「そういう演目だし、厳しくやってあげないと、リアリズムが生まれないじゃないですか?」と話した團十郎。 「勸玄も麗禾もそうだけど、できない悔しさ、親父が言ってることに答えられないもどかしさ、そういったものに直面する生活を稽古の中で学ぶことというのは近年の日本人にとって大変、貴重な体験だと思います。ウチの親父は全部、僕にやってくれたんで。あとはまあ、磨いていって、殻をどこで破るかということ。いいんですよ、時間がかかって」と話していた。
報知新聞社