パリ五輪挑む「なでしこ」に、経験と若さを融合させた18人 池田監督「金メダル目指す」
日本サッカー協会は14日、パリ五輪に臨む女子日本代表「なでしこジャパン」のメンバーを発表した。経験と若さを融合させた18人を選出した池田監督が表情を引き締める。重視した選考基準に「中2日で続く試合を個人、チームとして戦い抜けるタフさ」を挙げた指揮官は、「戦うならば頂点を目指そうと話している」と初の金メダル獲得を目標に掲げた。 15人が8強入りした2023年ワールドカップ(W杯)代表で、本場の欧州でプレーする選手も多い。初めて主要世界大会を戦う谷川は19歳、古賀は18歳と若い。ただ、練習パートナーとしてW杯に帯後も存在感を示し続け、池田監督は「年齢に関係なく武器を持っている」と信頼を置く。 11年W杯以来の世界一は現実的な目標だ。昨年のW杯を制したスペインとは1次リーグで対戦し、4-0の完勝を収めてもいる。技術的には世界最高レベルといってよく、カギを握るのはゴール前へシンプルにほうり込まれるロングボール対策となりそうだ。 21年東京五輪後からチームを率いる池田監督にとっては集大成の舞台となる。「国民の関心が高い五輪での活躍が女子サッカーの発展につながる。スポーツの力で国民の皆さんに喜びと感動を与えたい」。日本女子サッカーの未来も背負って、13年ぶりの女王返り咲きに挑む。(奥山次郎)