「支配的なプレー」「驚異的なフィニッシュ」伝統の一戦での勝利にゴールで貢献した前田大然&古橋亨梧に現地メディアは軒並み最高採点!
スコティッシュ・プレミアシップ第4節では、セルティックとレンジャーズという宿敵同士が激突し、前者が3-0の完勝で開幕4連勝を飾っている。 【動画】古橋亨梧、技ありミドルで今季初ゴール! セルティック・パークでの伝統の一戦「オールドファーム」は、開始17分にアリスター・ジョンストンがゴールラインぎりぎりで折り返したところを前田大然がダイレクトで合わせてホームチームが先制。40分にフリーでボールを受けた古橋亨梧がペナルティーエリア手前から冷静にゴール右隅に流し込んで加点し、75分には前田が奪って繋いだボールをカラム・マグレガーがドリブルで運んでから強烈なミドルを突き刺してダメを押した。 勝利の殊勲者である前田は自身のSNSで誕生日を迎えた息子に勝利とゴールをプレゼントできたことを喜び、今季初得点を記録した古橋は「まずは1点。自分の課題に前向きに取り組み、成長し、トップを目指すことを忘れずにプレーします。どんな環境でもやるべきことをやり遂げます」と、今後への意気込みも投稿している。 2人のゴールについて、セルティックの公式サイトは「ジョンストンがボックス内にクロスを送ると、待ち構えていた前田がそれを見逃さなかった。この日本人FWは、ミスすることなく、右足でボールをゴールに押し込んだ」「セルティックのストライカーはグレッグ・テイラーの見事なセットアップから、ゴール左隅に低くて鋭いシュートを放った。相手GKはその必然的なゴールを防げず、キョウゴはこれでグラスゴー・ダービー8ゴール目を挙げた」と、それぞれ伝えた。 また同サイトは、古橋について「人生で確実なことは少ないが、このダービーでキョウゴがゴールを決めることは、非常に高い確率で起こる」とも綴り、SNSでは「またもやダービーで驚異的なフィニッシュ」と、そのインサイドでコースを狙った冷静な一撃を称賛。また、ブレンダン・ロジャース監督も「主力選手には、キョウゴが持っているような自信と勇気が求められる」と語っている。 現地メディアの報道では、『The Guardian』紙が「ジョンストンの折り返しが日本人FWに届いた。レンジャーズにとっておなじみの場面として、右SBのジェームズ・タバニアは前田に先にボールを触られてしまった」「旗手怜央は今季最大のミステイクの候補となるプレーを見せたが、古橋がチームメイトに恥をかかせないようにした。彼の25ヤードからのシュートで、試合の行方が決まった」と、それぞれの重要な働きぶりに言及した。 前田とタバニアとの関係性については、『THE SCOTTISH Sun』紙も注目し、「タバニアは、ここ数年で何度も前田に振り切られていることを考えると、寝ても覚めても前田のことを考えているのではないだろうか。にもかかわらず、彼は何度も油断してしまう。最初のゴールで日本人アタッカーに振り切られた時、彼は一体何を考えていたのだろうか?」と、皮肉をまじえて綴っている。 また同メディアは、10点満点の採点でチーム最高タイとなる「9」を付与し、前田に対しては「タバニアを何度も脅かし、素早く反応して先制点を奪うと、その直後には、自陣でボールを奪い返している。またCKの際には、頻繁にニアポストでフリックして味方にボールを繋いだ。非常に支配的なプレーを披露」、古橋については「序盤に素晴らしいシュートを決めたが、2点目のチャンスでは枠外。その後、自陣のボックスまで戻って守備に貢献した」と、それぞれの攻守両面での活躍ぶりを評価した。 採点では、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』が両選手ともに、チーム2番目タイとなる「8」。そして地元グラスゴーの総合サイト『Glasgow World』は、「全力で駆け回るプレーがゴールという形で報われた。シーズンのスタートから絶好調だ」として前田に「9」、古橋には「相手の攻撃を阻止するために60ヤードを全力疾走した働きが、彼のプレーを物語っている。レンジャーズ相手にゴールを決めるのが大好きな彼だが、同時に戦い自体も楽しんでいる」と寸評を綴って、こちらは「8」を与えている。 構成●THE DIGEST編集部
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