最後の最後までもつれ込んだパリオリンピック代表権争い「オリンピック予選シリーズ(OQS)」ブダペスト大会 男子スケートボードパーク種目
大会結果
優勝 キーガン・パルマー (オーストラリア) / 94.94pt 2位 トム・シャー (アメリカ合衆国) / 94.46pt 3位 テイト・カリュー (アメリカ合衆国) / 92.65pt 4位 ギャビン・ボットガー (アメリカ合衆国) / 92.10pt 5位 アウグスト・アキオ (ブラジル) / 90.48pt 6位 キーラン・ウーリー (オーストラリア) / 89.16pt 7位 ヴィクター・ソルムンド (デンマーク) / 87.76pt 8位 ヴィンセント・マテロン (フランス) / 82.02pt
最後に
今大会での結果により、パリオリンピックへ出場する全22名が出揃った。出場権争いが激化していたアメリカは、今回トム・シャーが準優勝を果たしたことでジャガー・イートンを最後に追い抜き代表権を獲得する形となり、今大会3位のテイト・カリューと4位のギャビン・ボットガーが続いてパリオリンピック出場権を獲得。 もう一方で最後までどうなるか分からない出場権争いを繰り広げていたブラジル。今回決勝に進出したアウグスト・アキオが確実としていた中で、国内2番手につけるも今回予選敗退を喫したペドロ・バロスと、そして準決勝敗退した国内3番手のルイージ・チーニが大きくリードを保ち逃げ切ったことでこの3名がパリオリンピック出場権を獲得した。 そしてもちろん忘れてはいけないのは日本人唯一の出場選手である永原悠路。今大会では予選敗退したため不安もよぎる展開だったが、繰り上げで全体16位となりオリンピック出場権を獲得した。それ以外にはオーストラリアの強豪キーガン・パルマーとキーラン・ウーリーをはじめ、「WST Dubai」の王者であるスペインのダニー・レオン、今大会の決勝進出者を筆頭にパリオリンピック代表選手に名を連ねた。 さて長かった2年間のオリンピック予選大会が終わり、ついにパリオリンピック出場選手の面々が整った。いよいよ1ヶ月後に迎えるパリオリンピック本戦ではどんな戦いが繰り広げられるのだろうか。前回のオリンピック王者のキーガン・パルマーが2連覇なるか。一方でアメリカ代表選手たちも金メダル獲得の可能性も大いにある。ただ我々としては永原悠路がその王者の牙城に風穴を空けてくれることに大きな期待を持ちながら、夏の本戦を楽しみにしたい。
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