中日のロマン腕・根尾昂の本格覚醒をめぐって球界OBの考察「ちょっと環境を変えたほうが」
シーズンも終了、今季結果が伴わなかった選手は来年2月のキャンプインまでが自身の課題を洗い出す大事な期間となる。 【動画】中日の”4番”が渾身の一発!中田翔が開幕戦で放った豪快弾を見る またそれぞれのチームにおいて覚醒が期待されながら、伸び悩んでいる選手の未来図も気になるところ。 その意味ではプロ6年目シーズンを終えた中日のロマン腕・根尾昂も注目を集めている。 大阪桐蔭時代には投打の二刀流として活躍、全国制覇を3度達成するなど、注目のスラッガーには中日含め、日本ハム、巨人、ヤクルトの4球団が1位指名を行い、抽選の末に中日に入団した。 野手として入団したが、本人の強い希望もあり、22年は二刀流に挑戦、23年から投手に専念した形となったが、今季の1軍登板は先発、救援含めわずか3試合のみ、防御率は9.39だった。 根尾の今後に関しては球界内からも考察の声があがっている。 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は12月2日に自身のYouTubeチャンネルに「【ダイヤの原石選手】『俺の中では評価高い選手!!』なぜ活躍できない!?高木豊が考える各球団の"環境を変えたら化ける選手"とは!?」と題した動画を更新。根尾含め複数の若手選手に独自の見解を語っている。 環境を変えれば活躍できる選手として阪神からは井上広大、小野寺暖などロマン砲に触れる中で中日からは根尾の名前をあげた高木氏。 開幕2軍スタートとなった根尾は5月中旬に救援投手として2試合に登板するも結果を残せず、再度ファーム調整。その後、8月4日の広島戦で先発機会を得た。しかし先頭の秋山翔吾にストレートの四球で出塁を許すなど制球を乱し初回に5失点、2回も秋山に143キロの直球を右翼席に運ばれた。3回8安打6失点KOと課題を残した。 その後の登板機会は与えられず、シーズンを終了している。 投手転向3シーズン目となっても、球のばらつきも多く、フォームも固まっていない。いまだ道半ばの根尾の今後に関して高木氏は「投手でいいのか、野手でいいのか。俺は野手だけどね」と以前から持論として語っている野手に専念したほうがいいとの見方を示す場面も。 一方で投手として飛躍を目指すのであれば、ピッチャーの育成にたけているロッテやオリックスといった球団名を挙げながら、特に選手の背中を押す起用でも知られる吉井理人監督、来季からは日本ハムで経験を積んだ建山義紀コーチも合流するロッテを移籍先として勧めながら、「ちょっと環境を変えた方が新鮮味が出るし、いいのかなと思うよね」とコメントした。 自身ができる努力にも「聞きにいくことはできるから」と、多方面からのアドバイスを求めることも大事とした。 動画内ではほかにも環境を変えてあげることで伸びそうな選手の名前をあげている。 根尾にとっても来季は高卒7年目シーズン、一定の結果が求められる時期にきている。背番号「7」から変更となることもすでにアナウンスされているとあって、いかに成長曲線を描いていくのか。今後も注目の選手となりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]