「不信任決議の総括必要」兵庫知事選で敗れた維新 吉村共同代表、メディアにも注文
17日投開票の兵庫県知事選で斎藤元彦氏(47)が再選したことを受け、日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は18日、近く党県支部の全体会議に出席し、県議会が維新会派を含む全会一致で斎藤氏の不信任決議案を可決したことについて総括を求める考えを明らかにした。 【写真】「不信任、当選だけではひっくり返せない」橋下徹氏、斎藤知事の「権力行使、批判続ける」 令和3年の前回知事選で自民党とともに斎藤氏を推薦した維新は、斎藤氏の疑惑などが文書で告発された問題を巡り、吉村氏から斎藤氏に対し、辞職して出直し知事選に出馬するよう要求。斎藤氏は応じず、県議会の不信任決議の後、自動失職を選んだ。 斎藤氏再選について吉村氏は「兵庫県民が(疑惑に関する)報道も踏まえて投票し、斎藤氏がふさわしいと審判を下したことは重い。有権者から『改革を実現するのは誰か』という視点で選ばれた」との見方を示した。 一方、県議会が全会一致で不信任を決議したことについて「維新として意思を示したことを総括し(斎藤氏と)どう向き合うのかを考える必要がある」と述べた。 また、交流サイト(SNS)を駆使した斎藤氏の選挙戦については「斎藤氏の『(文書問題の)真実はちがうところにある』という発信が広がった」と分析。「有権者はSNSに不確かな情報があることを前提に判断している。どこまでが真実かはわかりにくいが、マスメディアにも不確かな情報がなかったかを検証すべきだ」と注文を付けた。