【肝臓から脂肪を落とし、痩せ体質になる方法】運動は大切、でも頑張らなくてもOK!筋肉量をアップして脂肪を燃焼。そしてちょっと意外?口腔ケアも忘れずに
まず下半身の筋肉を鍛える、スロースクワットがおすすめ!
「私のクリニックに来る患者さんにも運動が苦手な人は多く、そうした人たちに私がおすすめしているのが『朝晩5回ずつのスロースクワット』。これでしたら、皆さん無理なく続けられるようなので、ぜひトライしてみてください。 下半身には、太ももの前側の大腿四頭筋(だいたいしとうきん)、太もも裏側のハムストリング、ふくらはぎの腓腹筋(ひふくきん)、ヒラメ筋など、大きな筋肉が集まっていて、人間の体の筋肉全体の約7割は下半身にあります。つまり、下半身の筋肉を鍛えれば、全体的に筋肉量が増え、効率よく体脂肪が燃やせる体に近づきます。 私が推奨するスロースクワットは、どこでも誰でもできる『ゆる筋トレ』ですが、下半身の筋肉を鍛えるのにうってつけ。1回10秒、朝晩5回ずつ行うだけでもOKです。1カ月毎日続けてみてください。体の変化にちょっと驚くと思います」 《スロースクワットの方法》 【1】足を肩幅より少し広めに開く。 腕を胸の前で交差させる。膝がつま先により前に出ないようにし、お尻を突き出す。 【2】「1、2、3」と声に出して数えながら、5秒かけてゆっくりと膝を曲げる。太ももと床が平行になるまで曲げる。 【3】「1、2、3」と声に出して数えながら、5秒かけてゆっくりと、床面に対して約40度の角度になるまで膝を伸ばす。 【4】 膝を伸ばしきらないまま、【3】の状態に戻す。 ※ポイント 休まず、ゆっくり動作しよう。また呼吸を止めずに行うことが大切だ。
スロージョギングなら、消費エネルギーはウォーキングの2倍!
「筋肉量を増やすには筋トレに加えて、ウォーキングなどの有酸素運動で毎日体を動かすと、より効果が上がります。なぜかというと、有酸素運動を行うことで毛細血管が増えるからです。毛細血管は栄養の運搬を担っているので、毛細血管が増えると、筋肉の材料となるアミノ酸や、エネルギー源であるブドウ糖を、しっかり体の隅々にまで届けられるようになります。有酸素運動は週3~5回、各15分以上を目標に行いましょう」 栗原先生が特におすすめしたいというのが、頑張らなくても、筋トレと有酸素運動の両方ができるスロージョギング。 「元福岡大学スポーツ科学部名誉教授の故田中宏暁氏が考案した運動です。ウォーキング以上に、大腿四頭筋、大殿筋、大腰筋といった大きな筋肉を使うので、『通常のウォーキングの約2倍のエネルギーが消費できる』といわれています。やり方はというと、『歩くくらいの速度でゆっくり走る』というもので、決して難しくありません。1日10分から始めてみませんか?」 《スロージョギングのポイント》 【1】笑顔でおしゃべりできる“ニコニコペース“で走る(時速3~5km) 【2】あごを少し上げて遠くを見ながら走る。 【3】背筋をしっかり伸ばす。 【4】腕ふり、呼吸は気にしない(自然のままに)。 【5】歩幅は狭く。 参考:日本スロージョギング協会HP(https://www.slowjogging.org/)