レクサスが手掛けた「小さな高級車」なぜ誕生? 東北で生産される理由は? コンパクトSUV「LBX」とは【Behind the Product #02】
ところでLBXとはどのようなクルマ?
前述の通り、レクサスの新たなモデルとして登場したLBX。 レクサスのブランドホルダーとなる豊田章男氏の次のような想いから誕生したと言います。 「これまでの高級車の概念を変える、コンパクトサイズながらも走りやデザインも上質であるサイズのヒエラルキーを超えたクルマをつくりたい」 プラットフォームは、LBX専用に鍛え直したコンパクトカー向けTNGAプラットフォーム「GA-B」を採用。トヨタのコンパクトSUV「ヤリスクロス」などでも使われていますが、細部に渡り異なっています。 見た目は、機能的本質や動的性能に根差したプロポーションと上質で存在感のあるデザインに。 なお正月の定番「鏡餅」からインスピレーションを受けたというエピソードもあるようです。 質感の部分では、クラスレスコンパクトで新しいラグジュアリーの価値を提供することを目指して開発されました。 また電動化技術を進化させてきたレクサスによる新開発のHEVシステムを採用するなど走りの面でも「レクサスらしさ」を体現しています。
なおLBXでは、オーダーメイドシステム「Bespoke Build」を採用しています。 これは多くのお客様のライフスタイルや好みにマッチする世界観や、内装色・シート素材・刺繍パターンなどを選ぶことで、唯一無二の1台を作りあげるものです。 こうした部分でも「小さな高級車」としての価値を高めています。 なお価格は「“Cool”(2WD)」の460万円から「“Bespoke Build”(AWD)」の576万円です。
金子高志