TWICE、IZ*ONEなど日本人参加でK-POPは根付くのか
TWICEが新たに見せた日本人メンバーの可能性
そして近年は第3次ブームとしてTWICEやBLACKPINKが日本デビュー、同性の人気が高いといわれる。最近ではTWICEの妹分ユニットITZYも話題を集め始めている。また、2014年結成のLABOUMも18年には日本デビューし、日本コロムビアから4月に日本でのファーストアルバムがリリースされる。また、防弾少年団(BTS)、SEVENTEEN、MONSTA X、MAP6、SHINee、EXOといった男性グループも多数の女性ファンを獲得しながら活動を展開中だ。 TWICEは韓国のオーディション番組「SIXTEEN」で結成。候補メンバーたちに課題を出してふるいにかけていくという手法は、注目度を高めた。そして韓国のグループでありながら、メンバー9名のうち3名は日本人というのも特徴だ。 「多国籍のメンバーを入れることで、それぞれの国で有利にプロモーションを展開できる。番組でのトークなどでも日本人メンバーがいれば言葉の壁を破って、親近感を高める効果もあります。日本人が加入したことでK-POPに興味を持つようになった、という日本のファンも少なくありません」(音楽系Webメディア30代男性編集者)
日本人メンバーの参加でブームは持続するか
冒頭にあげたIZ*ONEの場合は、去年6月にAKB48グループとコラボしたオーディション番組で国民投票を実施、視聴者が国民プロデューサーとなりデビューさせたいメンバーを選出した。12名のメンバーのうち、日本からは矢吹奈子、宮脇咲良、本田仁美の3人が選ばれている。ファンの7割が女子ともいわれるほど、女子人気が高いという。 「第3次ブームの特徴は、一部、日本人メンバーが参加していること。日本と韓国は歴史問題など外交的に難しい部分もはらんでいて、政治の動きに合わせて国民感情も微妙に変化するリスクがあります。関係が冷え込めば、芸能面でも影響がある。日本人メンバーがいることで、そのリスクも軽減される効果があるといえるのでは」(芸能プロダクションの50代男性マネージャー) 「バズリズム02」ではIZ*ONEのファンにインタビューし、その魅力についてヒアリングしていたが、「ダンスが芸術、神ダンス」「息ぴったりで鳥肌が立つ」「シンクロがすごい」など、ステージパフォーマンスのレベルの高さを称える声が目立った。 日本のアイドルの場合、パフォーマンス面は未熟な子たちが努力を重ねてファンとともに成長していく、その過程を応援する、というのが一般的だが、韓国の場合はデビュー時にはすでにパフォーマンス面でのクォリティーが高いといわれる。そんなレベルの高さに日本人がいることによる親近感が加われば、日本でK-POPブームを持続させることは可能になるだろうか。 (取材・文:志和浩司)