パリ五輪でカムバック。英国アン王女と五輪の深い関係を探る
パリオリンピックが開幕してから、連日会場に姿を見せていたアン王女。国際オリンピック委員会(IOC)の委員、英国オリンピック協会(BOA)の名誉会長を務めているアン王女は、自身も馬術の選手として1976年に英国代表として出場した経歴を持つオリンピアンだ。今回は、2024年8月15日に74歳を迎えたアン王女の、オリンピックとの深い関係を紐解いていこう。 【写真】2024パリ五輪でとらえた、世界の王室メンバーたち
【パリオリンピック】頭部のケガで入院後、五輪開幕前に完全復帰
7月23日、パリ五輪の開幕前に、国際オリンピック委員会(IOC)総会に出席。 去る6月23日、別荘のあるガットコム・パークの敷地内で散歩中に馬の事故に遭い、脳震とうを起こして病院に入院していたアン王女。 7月12日の障害者乗馬協会全国選手権への訪問より、徐々に公務に復帰していた。
【パリオリンピック】メダル授与の役割を担う
大会3日目、総合馬術の団体戦では、メダルを授与するという役割を担ったアン王女。写真は、フランスチームに銀メダルを授与しているところ。 ちなみに、日本はこの競技で銅メダルを獲得。アン王女から銅メダルを受け取った。92年ぶりの、馬術競技でのメダル獲得となった。
【過去ギャラリー】英国ロイヤルとして初めて、オリンピックに出場/1976年
ここからは、アン王女とオリンピックとの関わりを時系列で追っていこう。 1976年、モントリオールオリンピックに馬術の英国代表として出場。英国王室で初めてのオリンピアンとなった。
3日間の馬術競技に出場し、予選を通過。 アン王女が乗った馬は、母エリザベス女王が所有するグッドウィルという馬だったため、アン王女は、“女王が馬と乗り手(自分)の両方を育てた珍しい例だ”と冗談を言ったと言われている。
現地入りした英国ロイヤルファミリーが、揃ってフォトコールを。 左から、父フィリップ殿下、アン王女、元夫マーク・フィリップス、エドワード王子、エリザベス女王、アンドルー王子、兄チャールズ国王。
国際オリンピック委員会委員になる/1988年
1988年より、国際オリンピック委員会(IOC)の委員となったアン王女。現在も務めている。 写真は、同年、父フィリップ殿下と立ち話をするアン王女。