<ファーストサマーウイカ>貫いた“姫カット” 1年間「常に自分に大河を課そうと」 ききょう役「一番しんどかった」シーンは?
前述のシーンに限らず、随所に存在感を発揮したファーストサマーウイカさんは、ききょう/清少納言として生きた時間を「ききょうという荷を下ろさずに生き続けた1年間」と位置付ける。
「大河のことが頭をよぎらない瞬間はなかったですし、そのために(普段)髪形も“姫カット”にして。そうすると、どこに行っても『なんか和じゃん』と聞かれて、私も『今、大河で、平安を』と答えることになる。そうやって常に自分に大河を課そうとした1年。それが心地よい瞬間もあれば、重圧にもなりましたが、そうじゃないとやれない、忘れたら終わりだという思いもありました。ここで得た経験は特別で、私が今後エッセーを書くことがあるなら、きっとこの大河ドラマ『光る君へ』は必ず章段として書くだろうし、死ぬときには走馬灯に必ず出てくるだろうなというくらい、体に刻まれたと思います」