リドレーの歴史的ベストセラーエンデュランスロード「フェニックス」シリーズ|RIDLEY
リドレーの歴史的ベストセラーエンデュランスロード「フェニックス」シリーズ|RIDLEY
RIDLEY(リドレー)の人気エンデュランスロードバイク「Fenix」シリーズ。快適性と走行性能を高次元で融合し、世界中のRIDLEYファンから支持されるNo。1モデルとなっている。今回はその歴史を紐解きながら、最新2モデルの魅力に迫る。
RIDLEYのDNAを受け継ぐ20年の歴史
Fenixシリーズのルーツは、2001年にRIDLEY創業者のヨーキム・アーツ氏の理想を形にするべく開発された初代「Damocles(ダモクレス)」にまで遡る。当時まだ黎明期だったカーボンフレームの強度不足という課題に挑み、五角形に加工されたダイヤモンドシェイプチューブや上下異径テーパーヘッドチューブなど、革新的な設計を採用。2003年の発表当時、画期的なデザインとして注目を集めた。 Damoclesはプロチーム「ダヴィタモン・ロット」に採用され、ロビー・マキュアン、カデル・エヴァンスといった名選手たちが駆り、数々の勝利に貢献。その後10年に渡りRIDLEYのDNAを確立し、プロからのフィードバックを受けながら進化を続けた。 2013年、Damoclesは「Fenix」へと進化。パリ~ルーベの石畳を制覇するために開発され、ダイヤモンドシェイプチューブを継承しつつジオメトリーを大幅に改良、振動吸収性と走行性能を向上させた。2年後には軽量化と快適性を追求した「Fenix SL」が登場。ツール・ド・フランス第15ステージでアンドレ・グライペルが駆り、登坂ステージでの勝利を飾るなど、輝かしい成績を残した。 そして2021年、エアロダイナミクスを取り入れたエアロエンデュランスレーサー「Fenix SLiC」が誕生。レースからロングライドまで、幅広いニーズに対応する万能モデルとして登場した。
石畳で鍛えられたエアロエンデュランスレーサー「Fenix SLiC」
Fenix SLiCは専用コックピットにより空力性能を向上。30T/24T HM UDカーボンを適材適所に配置することで、前モデルよりヘッドチューブとBB周辺の剛性を高めつつ、快適性も向上させている。 フル内装ケーブルルーティングを実現するF-Steererと専用コックピットの採用により、空気抵抗を軽減。5°フレアのドロップ形状によりエアロポジションを容易に取れる。ダイヤモンドシェイプチュービングのダウンチューブは剛性と強度を、緩やかに湾曲したトップチューブはヘッドチューブ周りの剛性と振動吸収性を最適化している。 細身のシートステー、低く配置された接合部により振動吸収性を高めたリアトライアングル、オフセットしたフォークエンドによる振動吸収性に優れたストレートフォークなど、細部までこだわった設計が光る。