「高タンパク・低脂質のドッグフード」…原料は「食害魚」 環境改善や漁師の収入アップにも
試食した人はー 「ちょっと磯っぽい感じが出てきますね」 「今、口の中がすごいことになっています」 「確かに」 白水商店 原一仁 社長 「獲れてもお金にならないので市場にも出さない。(このドッグフードは)環境を良くして、さらに漁師の収入も増える。すごく良い商品だと思います」 オーシャンリペアは長崎県五島市で獲れたアイゴなどの食害魚を新鮮なうちにすり身に加工し、九州内の工場に直送しています。 ■「磯臭い」けど高タンパクで低脂質 アイゴヤやイスズミは高タンパク・低糖質でビタミンDも豊富な白身魚です。 そのため通常のドッグフードより、脂質成分が少ないのが特徴です。 ■ワンちゃんの食いつきは上々 飼い主およそ120人に実施したモニター調査では、92%の人が愛犬の食いつきの良さを実感したということです。 モニター調査に参加した人は 「好き嫌いが多い子だったんですけど、すごくよく食いついて美味しそうにしていた」 「環境問題にも配慮していて、これだけ栄養素があって3500円だったら別に高くもない」 食害魚を活用し、藻場の回復を目指すドッグフード「オーシャンハーベスト」は500グラム3500円で、9月1日から全国のペットショップなどで販売されます。 オーシャンリペア 光斎翔貴 社長(立命館大学准教授) 「福岡市はスタートアップに非常にサポートいただけるような場所。磯焼けの問題を解決する基軸を作りやすいのが福岡市かなと思い、福岡市で起業しました」 ■社会課題解決へ スタートアップ企業支援 福岡市は社会課題を解決するスタートアップ企業を支援しようと、ふるさと納税を活用した新たな取り組みを今年度から始めました。 福岡市のふるさと納税の寄付メニューにスタートアップ企業10社のプロジェクトを掲載し、集めた寄付金を財源として補助金を交付するものです。 福岡市によりますと、自治体として全国初の取り組みということです。 30社を超える応募があり、書類選考やプレゼンテーションなどを行い10社を選抜。その1つがオーシャンリペアです。