恥ずかしがりで無口だった6歳娘が、人前で歌って踊っても緊張しなくなった理由
6歳の娘と4歳の息子を育てながら、クスッと笑える子育て漫画をブログやインスタグラム(@yuihanada7)で発信している漫画家・イラストレーターのはなゆいさん。子育てに奮闘しながらも、感動したことや子どもたちから学んだことなどを漫画にしています。 【漫画を読む】母も驚愕!人前で喋れなかった娘が幼稚園でショーを開催…何があった? 今回は、積極的に人前に出たり、行動することがなかなかできない引っ込み思案な娘に関するエピソード。新しい人や場所に馴染むことが苦手で、家族以外の人の前では内気な娘のことを以前から心配していたはなゆいさん。ですが、この春幼稚園を卒園する前に娘に変化が起きたと言います。詳細を綴っていただきました。
人前で喋ることができなかった娘
こんにちは。6歳娘と4歳息子を育児中のはなゆいです。今回は、娘のまる子がもうすぐ幼稚園を卒園するタイミングに訪れた「変化」についてお届けします。 幼稚園に入園した頃のまる子は、とても引っ込み思案な子でした。自分から周りに声をかけることはおろか、話しかけられても返事もできない状態でした。時間の経過とともに成長したものの、卒園間近でもそんな点が少し残っていました。 それを感じたのが、幼稚園見学をさせてもらった時のこと。まる子の通っていた園では、“サークルタイム”という時間が毎日あります。保育者と園児が円を描いて座り、保育者が考えたテーマなどについてみんなで話し合いをする時間です。 そのサークルタイムを、年長の頃に何度か見学できる機会がありました。サークルタイムは年中の頃から実施されているので、まる子も一言ぐらい発言するかな? と見ていたのですが……残念ながらそんな場面は一度も見られないままでした(※母が見ていない時は、多少発言していたそうです)。 それでも、入園時に比べるとたくましくなって、十分成長した、素晴らしい日々だった! と思っておりました。が、卒園の三日前に驚くべきことが起きたのです。
幼稚園での教えが娘の心に深く浸透
実は、卒園三日前のサークルタイム中に、アイドルのショーをすることについて、まる子からほとんど知らされていませんでした。 ところが、ショーの当日迎えに行ったところ、その日サークルタイムを見学していたママさんが「これ見て!」と、ショーの撮影動画を見せてくれたんです。 そこには「これ、本当にまる子? !」という姿が! 写っていたのは、みんなの前でも緊張せず自然体で踊るまる子の姿でした。家でリラックス中に見せるのと同じ様子で写っています。そうか……彼女にとって幼稚園は、安心できる“第二の家”になっていたんだな、と思わずホロリ。 ちなみに、歌の最後に撒いた花吹雪も、自分らで考えたアイデアだそう。手作りの立体腕時計の中に切った折り紙を隠して、曲の終わりに自分で撒いたんだとか(すごく盛り上がったと聞きました)。 まる子が人前で踊れるようになった理由。それは、幼稚園の教えの賜物だと思います。 そこでは、一貫して子どもたちに「迷ったときは周りの意見ではなく自分の心の声を聞くように」と伝えてくれていました。 その教えがまる子の心に深く浸透して、卒園前に花を開かせたのでしょう。 彼女の心を大切に育んでくれて、ありがとう。 まる子へ。自分の心の声を聞ける子に育ったね、おめでとう。
はなゆい(漫画家・イラストレーター)