こんなはずでは…。欧州、新天地で苦戦している大物選手(6)なんで獲った? ポルトガルの元神童はベンチ要員
2024/25シーズンの欧州主要リーグ開幕から約2ヶ月半が経過した。早くもチームに欠かせない戦力となっている新加入選手がいる一方で、新天地で定位置の確保や実力発揮に苦しむ選手もいる。今回は、移籍先で苦戦する大物選手をピックアップして紹介する。(データは2024年11月6日現在)。
FW:ジョアン・フェリックス(チェルシー) 生年月日:1999年11月10日 移籍金:5200万ユーロ(約83.2億円) 24/25リーグ戦成績:5試合1得点0アシスト 今夏にエンツォ・マレスカを新監督に招聘したチェルシーが開幕から好調を維持している。 新指揮官の手腕によって再び上位争いを演じることができているのは間違いないが、今夏の補強戦略が正しかったのかどうかには疑問符がつく。現在のスタメンを見ると、マレスカ監督が重宝している選手たちの大半が、昨季より前からチェルシーに所属していた既存戦力である。 実際にマンチェスター・ユナイテッドとのプレミアリーグ第10節で起用した14人のうち、今夏に獲得した選手はペドロ・ネトしかいなかった。リーグの規定でこの試合に出場することができなかったジェイドン・サンチョの序列は高いが、新加入選手のプライオリティが低いことは明らかで、その中でも2022/23シーズン後半戦以来の復帰となったジョアン・フェリックスの立場が厳しい。 このポルトガル代表FWはトップ下やシャドーのポジションを最も得意としているが、現在のチェルシーにはコール・パーマーという不動の選手がいる。彼以外にもクリストファー・エンクンクが在籍していることから、フェリックスはトップ下の3番手であり、プレミアリーグでの先発出場は第10節を終えた時点でゼロ。直近の3試合に関しては出番すら与えられていない。 こうした明らかな余剰戦力がある一方で、最終ラインの選手のクオリティには課題を抱えている。現状のフェリックスは国内カップ戦とUEFAカンファレンスリーグ(ECL)のみでの稼働が続いており、新たな補強を行う場合は、早くも放出候補となるかもしれない。
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