洗濯洗剤の詰め替えは本当にお得?「1.8倍」がどれだけ入っているか調べてみた。
洗濯洗剤の詰め替え用商品には「大容量」や「1.8倍」などと記載されていますが、表示通りの量が入っているのか疑問に思ったことはありませんか? 本記事では、詰め替え用商品の表示内容と実際の容量について検証します。
洗濯洗剤詰め替え用の内容量を検証
「大容量」と表示されている洗濯洗剤詰め替え用の容量やコストパフォーマンスは、商品ごとに異なります。洗濯洗剤詰め替え用の容量について調べました。洗濯洗剤の詰め替え用で1.8倍と記載されている商品は、主に以下の3種類です。各商品を図表1にまとめました。 ・A社 洗濯洗剤 液体 詰替用1.35Kg(1.8倍分) ・B社 洗濯洗剤 液体 詰替用 1340g (約1.8倍) ・C社 洗濯洗剤 液体 詰替 約1.8倍 図表1
Yahoo!ショッピングを基に筆者作成 各商品の重さと容量から計算をします。 ・A社 通常サイズが900gに対して詰め替え用が1350g 倍率は約1.5倍(1350kg ÷ 900g=1.5) ・B社 通常サイズが750gに対して詰め替え用が1340Kg 倍率は約1.79倍(1340g ÷ 750g= 1.79) ・C社 通常サイズが850gに対して詰め替え用が1050g 倍率は約1.24倍(1050g ÷ 850g=1.24) 以上の計算から、「1.8倍」表記が必ずしも正確ではないことがわかります。B社はほぼ1.8倍の内容量ですが、A社とC社は1.8倍以下の量しか入っていません。したがって、「1.8倍」が必ずしも実際の内容量と一致しないことが明らかになりました。
市場では詰め替え用が増えている
日本石鹸洗剤工業会によると、石鹸洗剤業界では、容器包装に使用するプラスチックの使用量を削減するための取り組みが行われています。 具体的には、製品の濃縮化・コンパクト化、詰替え・付替え用製品の開発・発売などにより、消費者が使用した後で廃棄する容器包装へのプラスチック使用量の削減が進められています。 詰替え・付替え製品の普及率は83%です。また、本体ボトルに比べてプラスチック使用量が70~80%少ないです。このように、詰替え・付替え製品の普及は容器包装プラスチックの使用量削減に大きく貢献しています。