30代で「年収400万円」ですが、父親は40代で「年収600万円」だったそうです。自分も目指したいのですが、到達するのは難しいですか?“中小企業”では難しいのでしょうか?
ついつい他人と比べてしまいがちな年収。同僚や友人とは話題にしにくいものですが、家族であれば聞きやすいため、興味本位で尋ねたことがあるという人もいるかもしれません。 最も身近な存在の一人である父親が、現在の自分に近い年齢のときにいくら稼いでいたのかを参考に、自身の給与が多いか少ないかを判断する人もいるでしょう。今回のケースのように、父の過去の年収を目安に、目標設定する人も少なくないはずです。 本記事では中小企業勤めの30代会社員が、40代で年収600万円稼ぐことは可能なのかを調査しました。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
30代・40代の平均年収は?
国税庁が実施した令和4年度民間給与実態統計調査によると、1年を通じて勤務した給与所得者における30代の平均給与は以下のようになっています。 ・30~34歳:425万円(男性平均485万円、女性平均338万円) ・35~39歳:462万円(男性平均549万円、女性平均333万円) このように、30代の平均年収は400万円を超えています。一方で、40代の平均給与は以下のようになっています。 ・40~44歳:491万円(男性平均602万円、女性平均335万円) ・45~49歳:521万円(男性平均643万円、女性平均346万円) 40代の平均給与は500万円前後で、男性に限定すると年収600万円が平均値となっていますが、中小企業でも年収600万円は可能なのでしょうか?
中小企業だと男性でも4~5人に1人しか年収600万円に到達できない
同調査によると、1年を通じて勤務した給与所得者において年収600万円を上回っているのは22.6%(男性33.4%、女性8.2%)となっています。 ただし、事業規模別の年収600万円以上の男性の割合は以下のようになっています。 ・10人未満(平均年齢53.1歳):19.4% ・10~29人(平均年齢49.6歳):22.4% ・30~99人(平均年齢47.9歳):22.6% ・100~499人(平均年齢46.1歳):28.8% ・500~999人(平均年齢45.4歳):36.3% ・1000~4999人(平均年齢45.0歳):45.8% 給与所得者全体で見ると、年収600万円の男性は3人に1人の割合ですが、従業員100人未満の企業では4~5人に1人、従業員100人以上500人未満でも3~4人に1人の割合でしか年収600万円に到達できません。 しかし500人以上の企業であれば年収600万円の割合は男性全体平均(33.4%)を超え、1000人超だとさらに年収600万円の男性の割合は増加しますので、大企業に転職するのが年収600万円を目指す近道だと考えます。