お金に揺れるプレミアリーグ 新たな財務規則を試験導入
使いすぎによる資金難を未然に防ぐ処置
イングランド・プレミアリーグは6月6日、年次総会を行い、加盟する各クラブの投票により、2024-25シーズンに新たな財務規則を試験的に導入することで合意した。 「スコッド・コスト・ルール」(SCR)では、クラブが総収入の85%を超えてチームに費やすことができないと定める。 「トップ・トゥ・ボトム・アンカリング・ルール」(TBA)は、シーズンの分配予測に基づいた費用を定めており、プレミアリーグの競争力のバランスを維持するための予防措置となる。 試験的な運用で、拘束力はない。既存の財務規則「収益性と持続可能性に関する規則」(PSR)は引き続き適用される。 2023-24シーズンはノッティンガム・フォレストとエヴァートンが財務規則に抵触してポイント没収処分を受けた。 115件におよぶ財務規則違反の疑いで調査対象になっているマンチェスター・シティは、逆にイングランド・プレミアリーグを相手取り損害賠償を求める訴訟を起こしている。 世界一大きなお金が動くプレミアリーグだが、財務規則をめぐり近年大きく揺れている。 なお、同日の年次総会では、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の継続も決定した。
構成/ザ・ワールド編集部