「クラランス」のブランド責任者が語る、70年間継承する価値観と絶え間ない革新
得意とする植物研究を追求
WWD:改めて「クラランス」の強みは?
ベレニ:革新的であることと、商品の効果が高いことだ。世界トップ水準の研究所を擁し、23年には516種の植物を研究した。このうち商品化されたのはわずか10種だ。科学と本物思考を重視し、決して妥協しない商品開発に誇りを持っている。
WWD:今後のビジョンは?
ベレニ:「クラランス」はアルプスのオート・サヴォワ区域と、南仏ニーム近郊に自社農園を持つ。“農地から肌まで”という哲学を掲げており、30年までに、商品に必要な植物原料の3分の1を同農園から調達する目標だ。短期的な利益を追求するのではなく、長期的なビジョンに基づいて成長していきたい。