宮崎空港で爆発の不発弾に「時限式」の起爆装置 防衛省が分析
宮崎空港(宮崎市)で戦時中の不発弾が爆発した事故で、爆弾に「時限式」とみられる起爆装置が装着されていたことが分かった。現場で調査にあたった防衛省が明らかにした。 【写真】250キロ爆弾の実物大の模型 爆発の原因について、防衛省は「様々な要因が考えられ、特定は困難」としているが、不発弾の探査や処理に携わる複数の専門家によると、今回のような地中での「自然爆発」は、時限式の信管が原因で起きる可能性が高いという。 10月2日午前、戦時中に米軍が投下し、地中に埋まっていた250キロ爆弾が爆発し、誘導路の路肩に深さ1メートル、長径7メートルの楕円(だえん)形の穴が開いた。 防衛省によると、現場周辺で本体部分の四つの破片と爆弾の底部が見つかった。底部の破片に「信管」と呼ばれる起爆装置が確認された。信管は破損していたが、着弾から1時間ほどから数日経って爆発する「時限式」のものとみられるという。 宮崎空港を管理する国土交通省は、10月16日夜から17日早朝に現場周辺で磁気探査を実施。他に不発弾は見つからなかった。11月上旬から、滑走路や誘導路の路肩などに探査場所を広げて調べる予定。(奥村智司)
朝日新聞社