年内に自衛官の処遇改善策 石破首相「万全の体制を構築」
政府は25日、自衛官の処遇改善に向けた関係閣僚会議の初会合を首相官邸で開いた。議長を務める石破茂首相は「自衛官が国防という極めて枢要な任務に誇りと名誉を持って専念できるよう、万全の体制を構築する」と表明。年内に対策の方向性を取りまとめ、2025年度予算案に計上するよう指示した。 自衛官の採用率は下落傾向にあり、23年度は約1万9600人の計画に対し51%の約1万人で過去最低。特に任期制の自衛官候補生は30%と低迷した。 首相は「処遇や勤務環境の改善の他、若くして定年退職を迎える自衛官が知見、技能を生かし退職後も社会で存分に活躍できるようにすることは喫緊の課題だ」と強調した。