スポーツサングラスの雄「Oakley(オークリー)」の 大定番モデル「フロッグスキン」が生まれた背景と進化の過程
定番モデル「フロッグスキン」の歴史
スポーツサングラスやゴーグルの分野ではトップを独走していた「オークリー」。一方で、現在ストリートでも定番となっているベストセラーモデル「フロッグスキン」はどのようにして生まれたのだろうか。アリソン・ジョーンズはこう回答してくれた。 「『オークリー』のアイウェアはスポーツ分野に特化していましたが、ライフスタイル分野にもチャンスがあると判断しました。細部や素材へのこだわり、そしてスポーツの核となる光学系テクノロジーが眼鏡にも応用され、1985年に定番モデル『フロッグスキン』が誕生したのです」
軽量なフレームとレンズの組み合わせで80年代に人気が爆発した「フロッグスキン」だが、90年代の終盤に一時販売休止の憂き目にあう。だが、2000年代初頭に起こった80年代リバイバルの機運が「フロッグスキン」を復刻へと導いたのだった 「現在は、フレームに丈夫で軽量の“O Matter™フレーム”を採用。レンズにもブランド独自のテクノロジーである“Prizm™偏光レンズ”を選べるようになりました」 アーカイブのディテールに立ち返りつつ、最新の機能をうまくミックスさせた「フロッグスキン」。2007年の復刻時にはスタンダードフィットの他にアジア人の骨格にも合う“アジアンフィット”も追加され、日本人の顔にもピッタリに。まさに「フロッグスキン」の人気を不動のものとしたのだった。
さらなる進化を遂げた80年代のアイコン「フロッグスキン」
現在ラインナップされている「フロッグスキン」では、掛け心地を左右する機能的なアップデートが施されている。そのアップデートについてもアリソン・ジョーンズさんはこう語る。 「昨年に発表された最新作『フロッグスキン レンジ』は、さらに機能的に進化したものになっています。ノーズパッドとテンプルのイヤーソックに滑らないグリップ力のある“Unobtainium®”を施したことで、フォルムはそのままに掛け心地が大きく改善。激しい動きでもフィット感を損なわず、スポーツ時の着用にも対応しました。