兵庫県知事選で斎藤元彦氏再選の原動力となった「SNS」が向かう先…橋下徹氏の投稿にも激しく反応
17日に投開票された兵庫県知事選で、無所属の前職・斎藤元彦氏(47)が111万3911票を獲得し、次点の元尼崎市長、稲村和美氏(52)に約13万7000票差で勝利した。 【写真】“ほぼ全裸ポスター”は制度を悪用? 過去にもあった「公序良俗ギリギリ」のきわどいポスター パワハラ疑惑の告発文書問題が浮上した斎藤氏。百条委員会を経て、県議会で全会一致の不信任決議を受けて自動失職。紙袋を両手に抱えて県庁を去る際には、見送りに立ち会う「職員ゼロ」の屈辱も味わった。 独りぼっちで始まった選挙戦で、「稲村氏リード」という序盤の劣勢を跳ね返し、再選を果たした斎藤氏。予想外の展開にTVメディアのコメンテーターらの発言が相次いだ。 同日のフジテレビ系「Mr.サンデー」では宮根誠司キャスター(61)が選挙結果について「大手メディアの敗北」とコメント。元明石市長の泉房穂氏(61)は同番組の中継で、斎藤氏に「再選おめでとうございます」と切り出しつつも、「加えて、すみません。お詫びです」と発言。泉氏はパワハラ問題発覚当初から、一貫して斎藤氏の政治姿勢に苦言を呈してきたため、異例の謝罪発言になったようだ。 ■橋下氏は「僕は引き続き斎藤さんは権力者として不適格であることを主張し続けます」と投稿 《メディア敗北(笑)》《お詫びって、今ごろ遅いんじゃないの》--。SNSでは一夜明けた18日、こうした発言を嘲笑したり、皮肉ったりするコメントであふれているが、とりわけ“口撃”対象となっているのが元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(55)だ。 橋下氏は17日、自身のX(旧ツイッター)で、兵庫県知事選について投稿。《民意は大変重いものですが、僕は引き続き斎藤さんは権力者として不適格であることを主張し続けます》《斎藤さんは公益通報の結果が出る前に告発者の処分を先にやってしまいました。これは権力の使い方として完全にアウトだし、恐ろし過ぎる》(一部抜粋)などと、今後も厳しい姿勢で臨むことを明かしていた。 これに対し、ネット上でみられるのが《おまいう》《ブーメラン》といった見方だ。 《橋下さんも首長時代において職員との対立が多く報じられ、強権的な手法で物事を進めた印象が強かったなと思います》 《大阪都構想では住民投票で反対が多かったにもかかわらず、複数回にわたり住民投票を繰り返した。これは「民意を尊重する」という民主主義の原則に逆行しているんじゃないでしょうか?》 《斎藤さんは橋下さんとは違いますよ。あなたの方が権力者として不適格》 さながら兵庫県知事選が続いているかのよう。果たして斎藤氏を押し上げる原動力となった「SNS」が次に向かう先は……。 ◇ ◇ ◇ 斎藤氏が混戦を制した兵庫県知事選。関連記事【もっと読む】では《兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」》、【さらに読む】では《兵庫県知事選で前知事への支持拡大をアシスト…立花孝志候補「当選目指さない」は公選法でアリなのか?》を取り上げている。