「 “どうしても” の時のピンチヒッター」病児保育のベビ-シッター派遣 広島・福山市が県内初導入 秋には備後の8市町で実証事業も
中国放送
病気の子どもがいる家庭にベビーシッターを派遣する事業を、広島県内の自治体で初めて福山市がこのほど導入しました。秋にはさらに範囲を広げて備後圏域で実証事業が行われます。 【写真を見る】「 “どうしても” の時のピンチヒッター」病児保育のベビ-シッター派遣 広島・福山市が県内初導入 秋には備後の8市町で実証事業も こちらの家庭では6月、ベビーシッターの派遣を依頼しました。娘の藍ちゃんが前日に体調を崩し、母親も外せない仕事があったためだといいます。 母親 「病児保育に預けるかと思ったんですけど、この自宅の近くに病児保育の施設がなくって。で、かつ病児保育ってどうしても朝、受診をしに行ってから預けるという形になってくるので、朝早い仕事に間に合わなかったりする」 福山市はこうした病児保育のためにベビーシッターを派遣する事業を6月2日から始めました。診療所や病院などで病児保育を行っている事業所が市内に4か所しかないため、子育て家庭の支援へつなげるため導入したといいます。 福山市 保育施設課 松岡潔 課長 「(子どもを)ご家庭で看病が必要になった時、そうは言ってもどうしても仕事で休めないなという時などのためにご利用していただければ」 対象は0歳から小学6年生までで、研修を受けたベビーシッター2人を派遣し、対応しています。利用料は1人・1時間あたり1000円。ほかに一律で1000円の交通費もかかります。 こちらの家庭では、午前9時から午後3時までベビーシッターを利用しました。病気の藍ちゃんの体温を測るなど体調を確認しながら、食事や昼寝の世話をしてもらったといいます。料金は、あわせて7000円。 福山市によりますと、病児保育の施設を利用した場合の料金、1日当たり2000円と比べると安くはありません。 母親 「利用料は、もうちょっと安いとありがたい、というのが正直なところですかね。1時間1000円なので、2~3時間だったらいいんですけど、5時間以上になると5000円とかで、働くのとどっちがいいんだっていう」 福山市によりますと、6月末までの1か月足らずで41人の子どもが事前登録をし、3人が実際にベビーシッターを利用しました。
母親 「 “どうしても” の時のピンチヒッターみたいな」 福山市は病児保育のためのベビーシッター派遣事業を岡山県の2つの市を含む備後圏域の8つの市町にも広げるべく、2024年9月から11月にかけて実証事業を実施するということです。
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