侍ジャパン、プレミア12の「先発ローテーション予想」 開幕投手は髙橋宏斗、決勝は?
10月9日、侍ジャパンがプレミア12に向けたメンバー28名を発表した。昨春のWBC組からは7人、初選出は10人と、バラエティに富んだ構成となっている。今回は投手陣の先発ローテーションを考えてみたい。 【動画】好投手の証!高橋宏斗がマダックス完封を成し遂げたシーン ■各投手の想定される役割を整理 まずは投手として選ばれた13人の想定される役割を整理したい。先発タイプが7人、リリーフタイプが6人となった。 先発:隅田、伊藤、髙橋宏、戸郷、早川、才木、北山 リリーフ:大勢、藤平、鈴木昭、清水、鈴木翔、横山 北山亘基(日本ハム)は所属チームで先発を務めているが、ルーキーイヤー時(2022年)は救援として50試合以上登板。第二先発、ロングリリーフでの起用が考えられる。 クローザーは大勢(巨人)で決まりだろう。今季は安定感抜群の投球でリーグ3位の29セーブをマーク。防御率0.88、奪三振率11.88、自責点はわずか4とジャパンの守護神にふさわしい数字が並ぶ。 先発ローテを予想するにあたっては、日程の把握が大前提だ。 本大会は11月13日、名古屋でのオーストラリア戦で開幕。その後、移動日を挟んで台湾で4連戦。2日空けて21日から東京でスーパーラウンド、決勝or3位決定戦と再び4連戦を控える。 このことから、先発は最低5人用意しておきたい。不測の事態に備えて1~2人を準備させておくべきと考えれば、今回の侍ジャパンの選考は理にかなっているのではないか。 ■髙橋宏、隅田、戸郷、伊藤の4人が先発の軸 では、具体的に誰をどの試合に配置するのか。 オープニングラウンド開幕戦は髙橋宏斗(中日)に託したい。今季はリーグトップの防御率1.38&自己最多の12勝をマーク。所属チームの本拠地・バンテリンドームナゴヤの大声援を受けて、伸び伸びと投げてもらいたい。 台湾に渡るといきなり韓国、チャイニーズ・タイペイとの対決が待っている。ここで隅田知一郎(西武)と戸郷翔征(巨人)をぶつけるのはどうか。隅田は昨秋のAPBCで韓国相手に7回無失点の快投を演じており、その再現を狙う。戸郷は4年続けて規定投球回到達のタフさに加え、若くして落ち着きのある投球が持ち味。完全アウェーのチャイニーズ・タイペイ戦でも動じないだろう。 キューバ、ドミニカ共和国に対しては伊藤大海(日本ハム)、才木浩人(阪神)をぶつけてみたい。パ・リーグ屈指の投手に成長した伊藤、阪神の若きエース・才木がラテン系の打者相手にどんな投球を見せてくれるか期待しよう。 スーパーラウンドは順番通り髙橋宏、隅田、戸郷。決勝は伊藤を先発に立てて、必勝を期したい。状況によってはスーパーR最終戦の前に決勝進出が決まるかもしれない。そのときは早川隆久(楽天)や北山の先発もあり得る。 髙橋宏、隅田、戸郷、伊藤の4人が先発の軸。プラスアルファで才木、早川、北山。現状ではそう考える。 ■プレミア12・侍ジャパン試合日程 <オープニングラウンド> 11月13日:vs.オーストラリア(@バンテリンドームナゴヤ) 11月15日:vs.韓国(@台湾・台北ドーム) 11月16日:vs.チャイニーズ・タイペイ(@台湾・台北ドーム) 11月17日:vs.キューバ(@台湾・天母スタジアム) 11月18日:vs.ドミニカ共和国(@台湾・天母スタジアム) <スーパーラウンド以降>※進出時 11月21~23日:スーパーラウンド(@東京ドーム) 11月24日:決勝or3位決定戦(@東京ドーム) [文:尾張はじめ]