薬きょうに謎のメッセージ 米保険大手CEO射殺事件
米医療保険大手ユナイテッドヘルスケアのトップが米ニューヨーク市中心部のホテル前で銃撃され死亡した事件で、米メディアは5日、現場で回収された薬きょうに「拒否する」(deny)などのメッセージが記されていたと伝えた。警察当局は、保険会社に対する不満など動機につながる可能性もあるとみて調べている。 【写真】監視カメラには自転車で走る容疑者の姿も 米紙ニューヨーク・タイムズは警察関係者の話として、薬きょうには「遅延」(delay)という言葉も記されていたと伝えた。 同紙は、「拒否」や「遅延」は保険会社が保険金の支払いを避けるために使う言葉の可能性があると指摘。米国の法律専門家が2010年に出版した保険業界の告発本の題名にも使われているという。 ニューヨーク市警は現場から自転車で逃走した容疑者の新たな写真を5日に公開し、行方を追っている。事件は4日早朝に発生し、ユナイテッドヘルスケアのブライアン・トンプソン最高経営責任者(50)が、待ち伏せしていた容疑者に背後から撃たれて死亡した。【ニューヨーク八田浩輔】