【ウエストランド河本太の『人生相談する側チャンピオン』】第6回 東野幸治さん! 「テレビ番組の収録が怖いです!」
■失敗したという顔をしない! ――東野さんがテレビ収録の際に心がけていることや、努力していることはありますか? 東野 とにかくね、昔の話は振り返らない方がいい。何にも反省しない。あと勉強しない。 河本 いや、東野さんの知識量めちゃくちゃすごいじゃないですか。めちゃくちゃ勉強されてる。 東野 いやいや、そういうのって別に勉強って思ってやってないから。ただ好きやからやってるだけ。あとは人のせいにすることやな。例えば番組に呼ばれなくなったら、悪いのは自分じゃなくてディレクターとか司会者のせい。俺は悪くないっていう。 河本 人のせいにしちゃうっていうのは、僕の根っこにもありますね。表には出しませんけど。 東野 いや、本当それがええと思うわ。でもさ、それ表に出さないんじゃなくて、ちょっとだけ出し始めたら?「コイツ面白くないな~」みたいなことを。だってさ、謹慎して戻ってきて(※編集部注・河本さんは謹慎していません)、急にさわやかになってもおかしいやろ。 河本 それは違いますけど、毒を吐くのも違うような(笑)。 東野 要するに、久しぶりのテレビ収録でさ、スタジオにいてる時にどの音ぐらいを出したらいいかわからへんねんな。例えばドレミファソラシドで言ったら、じゃあ今日は元気いっぱいで「ソ」ぐらいでいってええかな、とか。で、失敗しても、「失敗した」っていう顔はしない。 河本 それで昨日の『アメトーーク!』はいつもより1オクターブ上げたら、とんでもない失敗でした。 東野 そしたら次は「ソ」から半音下げていけ、ちょっとずつな。そこからシャープ(半音上げ)したらあかんで、フラット(半音下げ)していかんと。そしたらどこかできっといい音の周波数があんねんな。この音程でいったらウケんねんなっていうのがたぶん見つかると思うよ。音程だけじゃなくスピードとか、リアクションとかもそう。 河本 今までもやってきたんですけど、なかなかうまくいかなくて。テレビが怖いです(笑)。 東野 昨日はテンション上げて1オクターブ上の「ソ」やったけどダメやった。じゃあカレンダーの今日のところにバツつけて、今度のテレビは「ファ」か「ミ」にしようって思ったら、もう次のこと考えよう。この間『マルコポロリ』来た時は、普通より3音くらい下がってたやろ。 河本 いやー(笑)、あれはもう井口のオマケみたいなものだったんで。 東野 ただ座ってたら後でお金もらえるだけって思ってるやつやな。 河本 いや、そんなことは思ってないですよ! 僕だって東野さんたちとお会いするから、一応何か爪痕は残したいと毎回思ってますよ! 東野 でも井口のオマケと思ってるんか(笑)。そんなこと思わんでええよ。だから、昨日の『アメトーーク!』の1オクターブ上と、『マルコポロリ』の間くらいでいいと思うねんけどね。そんで「ははははは」だけ言うて笑っておく。 河本 いや、あれも本当に面白くて笑ってるだけで(笑)。 東野 それくらいでええんよ。やっぱりテレビで見てても、なんか無理して笑ってる人はちょっと見てられへんよな。かわいそうみたいな感じになるから。