【ウエストランド河本太の『人生相談する側チャンピオン』】第6回 東野幸治さん! 「テレビ番組の収録が怖いです!」
■努力してもしょうがない! 東野 あとさ、ウエストランドは基本、週末の漫才の営業で最低限メシ食えてるでしょ。だからテレビに出ること自体、オマケと思っていればいいんちゃう? 河本 そう言ってくださる方もいらっしゃるんですけど、それで実際にテレビに全く呼ばれなくなったら怖すぎるじゃないですか。カズレーザーが「僕の代わりなんかいくらでもいるんだから、そんな努力してもしょうがない」って言ってたんですけど、アイツもめちゃくちゃ努力してるからテレビに引っ張りだこで。 東野 だからさ、アイツも本を読んだり勉強したりすることが趣味だから、それを努力と思ってないんじゃない? この間、会った時「難しいことばっかり言うコメンテーターの仕事は全然面白くないです」って言ってたよ。 河本 え、自分でああいう方向に舵切ったんじゃないんですか。 東野 結局、何でも仕事を受けてたらそういう仕事ばっかになって、本当はもっと面白いこととか変なこと言いたいけど、もう何もそんなん言えへんし、自分のセクシャリティのこととかも誰も聞いてこうへんし。赤い服から赤い服に寂しく着替えて帰ってきてるだけだって。だから、カズレーザーの言う通り。努力したってしょうがないって。 ウエストランドは週末の営業で最低限の生活はできるわけやん。テレビはちょっと遊びに行くぐらいの気持ちで関わる。何かミスしたりスベったりしても人のせいにしてたらええんちゃうの。 河本 そうですね。 東野 これ以上アドバイスして何か劇的に変わる人なんておれへんねん。 河本 たしかに。こう見えて僕、言われたことは鵜呑みにするタイプなんで、東野さんの言ったこともそのまま受け取りますからね! 東野幸治からの回答②「テレビはちょっと遊びに行くくらいの気持ちで! 失敗しても人のせいにして反省しない! というかその悩みを持つこと自体もう遅い!」 *** ■河本太(こうもとふとし) タイタン所属。1984年1月25日生まれ。岡山県津山市出身。2008年に同級生の井口浩之とウエストランドを結成。M-1グランプリ2022チャンピオン。リフォーム会社に勤めていた経験から電気工事、配管工事が得意。趣味は登山、キャンプ。 ■東野幸治(ひがしのこうじ) 吉本興業所属。1967年8月8日生まれ。1985年にデビューし、『ダウンタウンのごっつええ感じ』『森田一義アワー 笑っていいとも!』『あらびき団』『行列のできる法律相談所』など、さまざまな番組で活躍。YouTubeチャンネル「東野vs」では自身で撮影・編集も行っている。 取材・文/酒井優考 撮影/山添 太