商店街の全面覆う県内唯一のアーケード…30年ぶりのリニューアル、ホテルやマンションの建設に合わせ賑わい復活へ、6500万円かけ権堂アーケードのパネル交換 長野
長野市中心部の権堂商店街。 そのシンボルが、中央通りと長野大通りをつなぐアーケードです。 【写真を見る】商店街の全面覆う県内唯一のアーケード…30年ぶりのリニューアル、ホテルやマンションの建設に合わせ賑わい復活へ、6500万円かけ権堂アーケードのパネル交換 長野 商店街では、30年ぶりにこのアーケードの全面改修を決めました。 中心市街地のにぎわいをどう取り戻すのか。 現状を取材しました。 全長およそ440メートル、高さおよそ10メートル。 アーチ状の屋根で全面を覆う、県内唯一のアーケードです。 市民は: 「昔はね、人がいっぱいで、やっと歩いていた時期もありましたけど。楽しい街でした」 市民は: 「にぎやかでしたね、あの頃。喫茶店とか色々、昔ながらの飲み屋とか洋服屋とかありましたけど」 権堂商店街にアーケードができたのは、いまから64年前の1961年。 大きな山車が出て、商店街を埋め尽くす多くの市民が完成を祝いました。 当時、アーケードの東には長野電鉄権堂駅が地上に。 西側には、バスターミナルがあり、商店街は昼夜を問わず、多くの人が行き交っていました。 1994年に、老朽化のために初代のアーケードが取り壊され、翌年、プラスチック素材のパネルがはめ込まれた2代目アーケードが完成。 長野オリンピックを3年後に控え、街は活気にあふれていました。 時代は流れ、100以上ある店舗も入れ替わり、商店街は様変わりしました。 「かんぱーい」 2年前にオープンしたカフェ・バー=ミケネコスタンド。 店主の小林智英(こばやし・ともひで)さんは、長野市で生まれ育ちました。 20代は県外で過ごしましたが、3年前に地元に戻り、商店街を盛り上げようと、店を開きました。 ミケネコスタンド 小林智英店主: 「権堂によく遊びに来ていたんですけど、自分が大人になるにつれて、どんどんシャッターとか増えていくのを見ながら育ったので、長野に帰ったら自分でお店をやって少しでも賑やかになればなと」 この店以外にも、ここ数年、空き店舗を活用した新しい飲食店がオープンしていて、若い世代も見かけるようになりました。 2024年11月には、アーケードの近くに、古い旅館を改修した、新たな宿泊施設もオープン。 利用者の3割は、外国人観光客だといいます。 宿屋(やどや)GONDO(ごんどう)aioi(あいおい) 笹川亮(ささがわ・りょう)さん: 「昭和のしつらい、建物などが色濃く残っている権堂のまちを観光客や地元の人に思い出してもらいたい」 伝統を残しつつ、新たな街づくりが進む権堂。 その一方で築30年となった2代目アーケードは老朽化が目立つようになりました。 屋根の一部では雨漏りがあったり、パネルを支えるフレームにはサビも。
そこで商店街協同組合では、今年、市の助成を受けて総事業費6500万円をかけて、アーケードを全面改修することにしました。 3月から工事に入り、パネルおよそ360枚を交換し、フレームも新たに塗装します。 権堂商店街協同組合 市村信幸(いちむらのぶゆき)理事長: 「イメージアップをして、きれいにして、お客さんが権堂変わったな、そこに合わせてホテルができマンションができるとお客さんが変わってきますので、そうすると新しい店ができてきますのでそういうことを期待しながら」 完成は、6月末の予定で、工事期間中も通行できるように歩道は確保されるということです。
信越放送
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