「松坂世代」の〝とりで〟に感謝 松坂大輔さん、現役引退の和田毅に伝えた「ありがとう」の意味
日米のプロ野球で通算170勝を挙げた松坂大輔さん(44)が9日、福岡市内で野球教室を行い、同学年で5日に現役引退を発表した福岡ソフトバンクの和田毅投手への思いを明かした。 ■「毅って言い方しちゃいますけど」松坂大輔さん実際のコメント【動画】 松坂さんは、引退を発表する前日に電話で連絡を受けたという。「引退すると聞いた時は驚いた。まったく予想していなかったので、実感が湧かなかったし、寂しかった」。それでも会話の中でやりとりするうちに「話している毅(和田)の声がすっきりしていた。やり残したことはない、と言っていたのでホッとしました」と振り返った。 松坂さんが西武ライオンズのエースだった当時、ダイエー、ソフトバンクで先発を支えた和田と投げ合う機会が多かった。「毅がいい投球をするので、自分も引っ張られていいピッチングができた」と懐かしんだ。 1980年代生まれの選手たちによる「松坂世代」にとって、和田は現役として活躍する最後の選手だった。世代を背負って活躍してきた左腕に対し、松坂さんが抱いていたのは感謝の思いだった。「『松坂世代』の最後のとりでとして、この年齢まで戦ってくれてありがとう、という気持ちは伝えた」。今後は、ユニホームを脱いだ和田と共演する可能性もある。かつてのライバルに向けて「これからは、違う形でスポーツ界を盛り上げたい」とエールを送った。 【#OTTOホークス情報】
西日本新聞社