立体感がすごい!【 天然の紙で作られた文字盤】フランスの日本未上陸時計ブランド、Atelier Caradant(アトリエ・カラダン)に注目
Atelier Caradant(アトリエ・カラダン)の創始者であるジュリアン・カラダンは、幼少期から時計と機械に興味があり、その興味から工学を学び、鉄道のプロジェクトエンジニアとして10年間働いた。 その後、ジュリアンは時計のプロフェッショナルとしてキャリアを踏み出す決心をした。 【画像】天然の紙を重ねてカッティング、立体的な文字盤の造形がすごい! 自分の時計を作りたいという思いから、2017年にパリのリセ・ディドロで時計製造の職業適性資格を取得するための勉強を始め、5年間にわたる勉強、研究、そして機械式時計の新しい製造方法と組み立て方法の探求を経て、22年6月、ジュリアンはフランスに自身のアトリエ“アトリエ・カラダン”をオープンした。
ジュリアンは“人間はそれぞれがユニークであり、時計もこの現実を反映するべき”という信念をもっており、可能な限り、時計を妥協なく作りたいという想いから、購入者とアトリエカラダンが時計を共同製作する独自のカスタマイズ を実施している。アトリエ カラダンのセレクションからインスピレーションを選択し、針のモデル、針の色、文字盤の色、重りの色、ケースバック インサートの色、インサートの彫刻、ブレスレットなどの要素を、オーナーがカスタマイズできるのだ。 また、厚みや密度の異なる、天然のブラウン・ペーパーを使用したユニークな文字盤をラインナップしているのもアトリエ・カラダンの特徴だ。レーザーカット、ペイント、レイヤリングなどのさまざまなテクニックを駆使し、それぞれの文字盤は完成へと進んでいく。 この工程を経て、アトリエ・カラダンの時計は、世界にひとつだけの作品となるのだ。 今回はアトリエ・カラダンのコレクションより、ニつのモデルを紹介する。
シグネチャー・パターン エメラルド・グリーン・キャンバス
シグネチャー・パターン エメラルド・グリーン・キャンバス(Signature Patterns Emerald Green Canvas)は、宇宙と幾何学からインスピレーションを得た文字盤デザインが特徴。この文字盤は、クレープ状にした紙の層に塗装を施し、さらにエングレービング技術を駆使して製作されており、独特な質感と立体的な造形が個性を主張している。 文字盤の模様は“ネイビー・キャンバス”と名付けられており、深みのあるスモーキーなエメラルドグリーンを帯びている。ゴールドカラーの針はブラッシュ仕上げのスケルトンシェイプにカットアウトされており、針を通して文字盤の細かなディテールをはっきりと見ることができる。 ケースサイズは 39mm、幅 11.4mmの 316Lステンレススチール製。 ムーヴメントはミヨタ 9015 自動巻きを搭載。 風防はフロントとバックに無反射加工を施したドーム型のサファイアクリスタル製。カラーバリエーションも豊富で、フォールディング・クラスプ付きレザーベルトが付属している、販売価格は日本円で約9万5000円。