【高校野球】春初出場の仙台城南が新たな歴史を刻む…1回戦で秋田商と対戦…春季東北大会組み合わせ抽選会
14日開幕の春季高校野球東北大会(石巻市民ほか)の組み合わせ抽選会が5日、オンラインで行われた。仙台城南(宮城)は14日の1回戦で秋田商(秋田)と対戦。春初出場という歴史をつくったチームが、東北舞台でも新たな歴史を刻んでいく。 まだまだ歴史をつくっていくと、仙台城南・池田柾道主将(3年)の口調は熱かった。「春(の大会)が続いている喜びを感じながら、しっかり戦っていければいい」。秋は19年に初出場4強の成績を残したが、春はこれが初出場だ。県大会では「チャンスでチームが一つになって勢いに乗れた。常に監督に言われていたことができた」と一丸となって準Vをつかんだ。角晃司監督(64)から「歴史を変えてくれたな」と声をかけられた選手たちが、満足することなく大会に臨む。 チーム全体で細かい部分を意識しながら戦ってきたが、池田主将は県大会の反省点について「どう考えてもバントかな。決まらないな、と思っていました」と振り返った。冬場から徹底してきたはずだったが、試合では失敗が散見。大会後、再び集中して取り組んだ。速い球と変化球をともに練習するだけでなく、必ず走者をつけることで「成功したのか失敗したのか、はっきり分かるようにした」。バントをしっかり決めれば好機も広がり、チームに勢いが出てくるはず。得点を奪うため、一球にこだわって後続につなげていく。 1回戦は春夏通算24度の甲子園出場を誇る秋田商と対戦する。「周りは強い高校ばかり。先を見ずに一戦必勝で戦っていきたい」と意気込みを語った池田主将。初勝利という新たな歴史も自分たちの手で刻むと、チーム一丸でぶつかっていく。(有吉 広紀)
報知新聞社