【関東オークス予想】アンデスビエントの重賞初制覇に期待 好データ該当に血統面の後押しも
3歳牝馬による上半期の大一番
2024年6月12日(水)に川崎競馬場で、3歳ダート女王を決する関東オークス(JpnⅡ・ダ2100m)が実施される。 【マーメイドステークス2024 推奨馬】騎手は京都芝2000mで驚異の複勝率90.9%! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) 前走の勝ち方が強かったアンデスビエントをはじめ、半兄にGⅠ馬エフフォーリアがいるイゾラフェリーチェ、未勝利と1勝クラスを連勝中のメイショウヨシノ、東京プリンセス賞の2、3着馬ローリエフレイバー、プリンセスアリーなど、中央と地方から若き乙女たちが集まった。ここでは過去10年の傾向から勝ち馬を導き出す。 ☆人気 1番人気が【3-1-3-3】、2番人気は【3-1-2-4】と上位人気馬の信頼度が高い。 さらに3番人気も【1-1-2-6】、4番人気が【2-2-0-6】で、連対馬20頭中14頭が4番人気以内だった。 ☆所属 JRAが全10勝を含む15連対(美浦9、栗東6)とリード。地方馬は船橋が2着2回で、ほかに川崎、浦和、兵庫がそれぞれ2着1回だった。 実績面では、JRA所属の連対馬15頭中10頭に1800m以上での勝利実績あり。地方馬は東京プリンセス賞1~3着馬が【0-3-3-8】と善戦している。 また、連対馬のうち12頭は前走で重賞かJRAのオープン特別で5着以内に入っており、残る8頭のうち4頭はJRAの1勝クラスで1着だった。 最後に脚質を見ると【逃げ4先行13差し3追込0】。器用さが求められるコースだけに、先行馬の活躍が目立つ。
アンデスビエントが初タイトルをつかむ
◎アンデスビエント ダート1800mで2勝をマークし、前走で1勝クラスを勝っている点は好データに合致する。加えて母アンデスクイーンは川崎2100mのエンプレス杯を制覇しており、血統的にもこの舞台の適性はありそうだ。 小回り向きの先行力があり、前走で持ち時計を詰めた内容からも成長が感じられる。最も減点が少ないのがこの馬だ。 ◯イゾラフェリーチェ 美浦所属、半兄にGⅠ・3勝のエフフォーリアがいる良血馬。この馬も芝を中心に使われていたが、初勝利はダート1800mで挙げており、この舞台をこなせる下地はある。 鞍上の戸崎圭太騎手は、昨年のパライバトルマリンなど関東オークスは過去10年で2勝とコースを熟知している。初めての地方遠征でも大崩れは考えにくい。 ▲メイショウヨシノ 2戦目のダート1200m戦で勝ち上がると、続く1400mの1勝クラスも勝利。前走は上がり3F37秒0の末脚でハナ差捕らえたように、確実に伸びる末脚が長所だ。折り合いがつくだけに距離が延びても問題はなく、長距離でも自慢の爆発力が発揮できれば上位争いに加わってくる。 ほか、クリスマスパレードは前走のフローラSで0秒3差の4着と健闘。芝では重賞級の能力がある。初めてのダートをこなせるかが焦点だが、母ミスエリカは船橋で4勝をマーク。砂を被らず立ち回れる外めの枠も味方になりそうで、2010年のシンメイフジ以来となるダート初挑戦での勝利となるか注目だ。 ローリエフレイバーは2走前の雲取賞こそ11着に敗れたが、前走の東京プリンセス賞ではクビ差2着と南関の牝馬ではトップクラスの実力を誇る。初めての遠征競馬がポイントになるが、器用に立ち回れることから小回りコースは問題ない。東京プリンセス賞の上位組は関東オークスでも馬券に絡んでおり、スムーズに運ぶことができれば上位争いに加わる可能性もある。 浦和の桜花賞を制したプリンセスアリーは、前走の東京プリンセス賞で差のない3着。血統から距離が延びても問題はなく、走り慣れた左回りに替われば前進があってもいい。 《ライタープロフィール》 菊池 敬太 サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。 近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。
菊池敬太