上地結衣/田中愛美ペア 死闘制し日本女子初の金メダル獲得、第1シード破り快挙達成<車いすテニス>
パリパラリンピック
パリパラリンピック(フランス/パリ、レッドクレー)の車いすテニスは5日、女子ダブルス決勝が行われ、第2シードの上地結衣/ 田中愛美ペアが第1シードのD・デ フロート(オランダ)/ A・ファン クート(オランダ)ペアとの死闘を4-6, 7-6 (7-3), [10-8]の逆転で破り、日本女子初の金メダルを獲得する快挙を達成した。 【動画】上地結衣/ 田中愛美ペア 金メダル獲得を決めた瞬間、日本女子初の快挙達成 上地と田中のペアはシードのため1回戦が免除となり、初戦となる準々決勝でL・デ グリーフ(オランダ)/ J・ボス(オランダ)ペア、準決勝で第4シードのグオ・ルオヤオ(中国)/ ワン・ジング(中国)ペアを下し決勝に駒を進めた。 一方、デ フロートとファン クートは初戦となる準々決勝で大谷桃子/ 髙室侑舞ペア、準決勝で第3シードのリー・シャオフイ(中国)/ チュー・ゼンゼン(中国)ペアを破り決勝進出を果たした。 この試合の第1セット、開始から互いにブレークを奪い合う展開となるもゲームカウント4-4で迎えた第9ゲームでデ フロート/ファン クートペアにこのセット2度目のサービスキープされる。そして第10ゲーム、4度目のブレークを奪われ先行される。 続く第2セットでは4度ずつブレークを奪い合いタイブレークに突入。上地/田中ペアがこれをものにし1セットオールに追いつく。 迎えた10ポイントのマッチタイブレーク、先にミニブレークを奪いリードした上地/田中ペアはデ フロート/ファン クートペアに反撃を許さず。大逆転で約3時間に及ぶ死闘を制し金メダル獲得を決めた。 パラリンピックの女子ダブルスでオランダ人以外が優勝するのは大会史上初の快挙となった。 なお、上地は2016年のリオデジャネイロ大会でシングルス銅メダル、2021年の東京大会でシングルス銀メダル、ダブルス銅メダルを獲得。今大会で初めて金メダルを獲得し悲願を達成した。また、シングルスでも決勝に駒を進めており単複での金メダル獲得に期待がかかる。 また、田中は2大会連続のパラリンピック出場であり今回、初のメダル獲得となった。
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