【衆院選】27日投開票

選挙戦も残すところ、あと1日となりました。選挙戦終盤は、態度を決めていない無党派層に狙いを定め、知名度のある党幹部らの応援も仰ぎながら支持を訴える候補者が目立っています。1区と3区の現場から、激しさを増す舌戦とその背景に迫りました。 【動画】【衆院選｜新潟3区】選挙戦も最終盤！一票を削り出す正念場【新潟】 【新潟3区】の立憲民主党の元職・黒岩宇洋さん。24日朝、新発田市内の街頭演説で、自民党本部による非公認候補への2千万円を支給した件を受けて言及しました。 ■立憲・元 黒岩宇洋候補 「ルールを守ると言いながら、嘘だらけの政党に、この国の政治を、ましてや新潟3区・新発田の皆様の暮らしを託せるわけはないじゃありませんか。」 前回落選し、今回は「負けたら引退」と宣言している黒岩さん。終盤は無党派層に時間を割きます。 ■立憲・元 黒岩宇洋候補 「いわゆる無党派のみなさんが、まだ決めていない方が多いので、決めている地域ではなくて、まだどっちにするか分からないという地域に攻めていく。」 夜には、辻元清美代表代行が応援に。裏金批判を展開しつつ、最後の追い込みを呼びかけます。 ■立憲 辻元清美代表代行 「パーティー券で裏金作って、さらに選挙の直前に2000万円ポンと振り込まれてきているわけですよ。誰か2000万円、みなさんにポンと何も言わずに振り込んでくれる人いますか？最後まで気を抜いたほうが負けます。ですから、ここからが力比べになるんです。」 これまで黒岩さんと4回戦ってきた自民党の前職・斎藤洋明さん。24日、小林鷹之元経済安全保障担当大臣が駆け付けました。 ■自民 小林鷹之元経済安全保障担当大臣 「これまで感じたことのない、自民党への向かい風を感じています。」 『政権交代が最大の政治改革』と訴える立憲に対し、熱がこもります。 ■自民 小林鷹之元経済安全保障担当大臣 「意見がばらばらの野党に、今のこの日本のかじ取りを任せすわけにはいかないんです。」 続く斎藤さんも、現政権の安定性を強調。旧民主党政権を引き合いに訴えます。 ■自民・前 斎藤洋明候補 「自公政権を維持できず、また我が国は混迷の時代に逆戻りをしてしまいます。」 一方、自民党に苦言を呈す場面も。 ■自民・前 斎藤洋明候補 「自民党の処分は遅すぎ、狭すぎ、軽すぎた。ですから、今もなお、大逆風のもとで私も含めて全国の同志がつらい、厳しい選挙を戦っている。自民党が信頼を取り戻す改革をしなければならない。」 前々回は、黒岩さんに50票差で敗れた斎藤さん。世論の風が勝敗に直結するだけに、危機感をあらわにします。 組織を持たず、独自の選挙戦に挑む日本維新の会の新人・吉村祐一郎さん。24日、五泉市内で街宣を繰り返していました。 ■維新・新 吉村祐一郎候補 「失われた30年を作ったのは、今まで政権を握ってきた政党と今まで政権を握ってきた議員。一番の策は政権交代だと某・立憲民主党は言っている。ただ彼らも政権を握った時期があるんです。」 1区の石崎さん同様に、意識するのは自民だけでなく、野党、特に勢いのあると言われる立憲との違いです。 ■維新・新 吉村祐一郎候補 「(狙っているのは)どうせ変わらないだろうと思っている層だと思う。誰に入れても変わらないと思う。誰に入れても変わらないと思うなら、その票、請け負いますよというのが維新の一番の強みだと思う。」 今後の戦略は・・・ ■維新・新 吉村祐一郎候補 「人が集まるところには顔を出して、『ここは回ってきてない』というところをつぶす。今まで選挙や政治に興味のない層、そして政治に不信感を持っている層、庶民と言われる方をターゲットにしていきたい。」 投開票日は27日に迫り、候補者たちは一票を削り出す正念場に挑みます。