旧ソ連構成国のモルドバ、大統領選で親欧米派の現職が勝利見通し…EU加盟目指す方針維持へ
ロイター通信によると、東欧の旧ソ連構成国モルドバで3日に行われた大統領選の決選投票で、親欧米の現職大統領マイア・サンドゥ氏(52)が接戦を制して勝利する見通しとなった。ロシアのウクライナ侵略を批判し、欧州連合(EU)加盟を目指す外交方針が維持される見通しだ。 【図】モルドバはここにある
サンドゥ氏は3日夜、「モルドバは勝利した。我々の輝かしい未来には敗者はいない」と勝利演説を行った。国内で対立する親欧米派と親露派の融和の必要性も強調した。
モルドバの国営通信が報じた中央選挙管理委員会の暫定結果によると、開票率約96%時点でサンドゥ氏の得票率は約53%で、親露派政党が支援する野党候補のアレクサンドル・ストイアノグロ氏(57)の約47%を上回った。
モルドバ政府高官はロシアによる「大規模な選挙妨害」が行われたと主張している。欧州各国に設置された在外投票のための投票所では、虚偽の爆破予告やサイバー攻撃が確認されたという。