清水ユースがトップチームに続く兄弟昇格目指す…U―18サッカープレミアリーグ2024プレーオフ・6日開幕
U―18サッカープレミアリーグ2024プレーオフが6日、広島市内で開幕する。プリンスリーグ東海王者の清水ユースは、B組の1回戦で浦和ユース(関東3位)を迎え撃つ。昨年は1回戦で涙をのんだが、エースFW田代寛人(18)を中心にトップチームに続く昇格を目指す。(武藤 瑞基) ***** ヤングオレンジ軍団が兄貴分に続く。清水は今季、トップチームが一足早くJ2優勝を達成し、3季ぶりのJ1昇格を果たした。それを身近で見てきた田代は「トップの姿に勇気づけられた。自分たちもやらないといけない」と、22年以来のプレミア復帰に並々ならぬ決意を示した。 屈辱を胸に歩んできた。自身が高校1年だった22年12月、C大阪U―18との最終戦(アイスタ)に1―4で大敗。参入12年目で初めてプレミアから陥落した先輩たちの姿をスタンドから目に焼きつけた。昨季はプレーオフに進出したものの1回戦で仙台ユースに逆転負け(1●3)。先発するもシュートすら打てずに「何もできずに終わった。全体を見てもボールを受けることができていなかったし、走れてもいなかった」と苦い記憶が残った。 最終学年となった今季はプリンスで11ゴールをマークし、優勝に大きく貢献した。「自信はある。FWとしてやるべきことをやる」。ともに勝ち上がれば、決勝で再び仙台ユースと激突することになる。「今年はやり返す」と視線を前に向けた。 普段は人工芝グラウンドで練習しているが、昨季はプレーオフ会場の天然芝との違いに戸惑った経験を踏まえ、今季は約1か月前からトップの練習場など天然芝グラウンドで調整してきた。「慣れてきたし、準備はできている」。1年前に涙をのんだ広島の地で大暴れし、“兄弟昇格”の夢を実現する。 ◆大会方式 プリンスリーグに所属する全国9地域の成績上位16チームが出場。4組に分かれて勝ち抜き戦(トーナメント)を行い、各組の勝者に来季のプレミアリーグ参入権が与えられる。
報知新聞社