お化粧をすることが気持ちを切り替えるスイッチになっています

――しなやかでお肌も美しい藤間さんですが、普段のスキンケアはどうされていますか？ スキンケアは、あえて特別な日にだけ何かをするということをしない美容法で、毎日決まったことをやります。たとえば明日は撮影があるからパックしようとか、この日は大切な日だから新しいスキンケアのアイテムを買おうとかはせず、逆に予定のないなんでもない日に試します。 すごくいいことをしようと思わないで、普通のことを当たり前のこととしてずっと続ける。自分にも肌にもあまり負荷をかけないようにしています。自分に合う化粧水や乳液を見つけたら、ずっと同じものしか使わないんですよね。私はキュレルのものが自分の肌に合っているので、ずっと愛用しています。 ――自分の肌に合うものを見つけると心強いですよね。 そうなんです。だから現場にも、キュレルの化粧水と乳液を持参して、お化粧する前に「これでお願いします」とメイクさんに渡して保湿していただいています。家では、お風呂上りにキュレルのスプレーを勢いよく顔にかけておくと、着替えている間にいい具合に保湿されて、パリパリに乾燥しません（笑）。 ――ほかにお肌のケアで気を付けていることや、お気に入りのお化粧品はありますか？ 日差しがこわいので、冬でも日焼け止めをつけるようにしていますね。お化粧品はとくにこれというのはありませんが、お休みの日もしっかりお化粧をします。舞踊のお仕事の時など、すっぴんだと失礼だと言われているので。しっかりと顔を整えて、稽古の時から見られる意識を持ちます。 やっぱり、お化粧しないと顔がどんどんお休みモードになってしまって、気持ちも切り替わらないから。私はお休みの時、家にずっとこもっている時はそのままですが、ちょっとでもお出かけする予定があると、絶対にお化粧します。それがもう習慣になっているので、お化粧をすることが気持ちを切り替えるスイッチになっているんですよね。 ――いろいろなお話をありがとうございました。8月に30歳になられましたが、今後の展望と『つづ井さん』の見どころを最後にお聞かせください。 20代も恵まれた機会があって人生が変わっていった感じがあったんですが、先輩たちに30代はすごく楽しいと教えていただいているので、これからも楽しみでしかありません。私の30歳の最初にお届けするドラマ『つづ井さん』は、面白くてシュールで、友情など人の温かさも感じられるドラマになっています。原作はもっとたくさんエピソードが入っているので、どちらも楽しんでいただけたら嬉しいです。 PROFILE：藤間爽子 ふじまさわこ／1994年8月3日、東京都生まれ。俳優、日本舞踊家。幼少期より祖母・初世家元藤間紫に師事し、2021年、三代目藤間紫を襲名。劇団「阿佐ヶ谷スパイダース」に所属し、2017年、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』で俳優デビュー。2024年11月1日には、映画『アイミタガイ』が公開される。