「天皇杯はできるだけ最後までいきたかった」東京Vの城福監督が3回戦敗退に悔しさ露わ。ゴールが奪えなかったのは「選手というより私の問題」
後半の猛攻も実らず
[天皇杯3回戦]湘南 1-0 東京V/7月10日/レモンガススタジアム平塚 東京ヴェルディは7月10日、天皇杯3回戦で湘南ベルマーレと敵地で対戦し、0-1で敗れた。 【PHOTO】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集! 開始直後から強い雨が降った試合は、立ち上がりから一進一退の攻防が続く、そのなかで東京Vは28分にチャンスを迎える。右サイドからカットインした山田楓喜が強烈な左足シュートを放つが、これは相手GKの好セーブに阻まれる。 その後は湘南にボール握られるが、東京Vは前半終了間際、染野唯月が敵陣ゴール前でシュートブロックに入った相手DF2枚を剥がす巧みな切り返しから左足を振る。しかし、ボールは枠を捉えられず、スコアレスで前半を終える。 後半はボールを保持し、試合を優位に進めていた東京Vだが、66分に一瞬の隙を突かれてしまう。湘南の鈴木章斗にボックス手前左から豪快なミドルシュートを打たれると、ドライブ回転がかかったボールは右サイドネットに突き刺さった。 1点を追いかける東京Vは、山見大登や山田剛綺ら攻撃陣を投入して攻勢を強めるが、終盤の猛攻も実らず、試合はそのままタイムアップ。3回戦敗退となった。 試合後の会見で、東京Vの城福浩監督は次のように振り返った。 「平日で雨も降っているなか、熱い声援をくれたサポーターに残念な想いをさせてしまった。天皇杯はできるだけ最後までいきたかったので、ここで終わってしまったのは残念。この悔しさを次のリーグ戦に活かせるように準備していきたい」 なかなかチャンスが作れなかった前半については、「前から行くところと、相手の背後を突くところはもう少しやれたのかなと思う。ボールの引き出しのほうの問題なのか、出し手のほうの問題なのか。見直してみないと分からないが、相手を広げて中を使うところにちょっと時間がかかった印象」とコメントした。 ただ一方で、「後半の最後のようなバトルを、リーグ戦ではみんなでやれるようにしたい」とも口にしたように、終盤の攻撃の勢いは凄まじかったし、手応えもあったはずだ。だからこそ指揮官は「どうしても決められなかったのは、後ろからのビルドアップを含めて全員の問題なので、選手というより私の問題」と悔やんだ。 取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)