【中南米・スマホ市場】韓国サムスンが首位もシェア落とす。アップルのiPhoneは6%以下で中国メーカーがシェア伸ばす。2023年7~9月
Counterpoint Technology Market Research(以下「カウンターポイント」という)は、2023年第3四半期(7~9月)の中南米・スマートフォン市場についての調査結果を発表した。 【中南米のスマホシェアを記事で見る】アップルのiPhoneは6%以下。中国メーカーがシェア伸ばす カウンターポイントは、TMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。 世界的にスマートフォンの出荷量が伸び悩むなか、中南米の出荷量は前年同期比+10.9%と2桁成長となった。 メーカー別の出荷量では中国メーカーの台頭が顕著に見られる。 ※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
中南米スマートフォン市場
グローバル同様に、中南米でも直近の4四半期は、スマートフォン出荷増が伸び悩んでいた。 2023年第3四半期は、一転して成長に転じ、前四半期比+8.7%、前年同期比+10.9%と好調であった。 国および地域では、ブラジル、メキシコ、中米がこの地域の成長を牽引している。 前年同期から2桁成長となった要因は、メーカー各社が販売を例年より前倒しにしたことが大きい。 また、エントリーレベルの価格帯商品に注力して流通量を増やしたメーカーがあったことも影響した。 スマートフォンは、一般的に高価格帯のハイエンドモデルの方が利益率が良いとされるところ、中南米の2023年第3四半期は利益率よりも出荷台数を優先した結果と言えよう。 カウンターポイント社シニアアナリストAndres Silva氏は、以下のように述べている。 「出荷台数は伸びたものの、・・・スマートフォンの売上額はまだ戻っていない」 「中南米の2023年の経済成長は予想をわずかに上回っているが、消費者のスマートフォン買い替えサイクルの加速には繋がっていない」 2023年10~12月のみならず、2024年もしばらく推移を注視していく必要があろう。
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