安寧な新年へ願い 野田・櫻木神社 御朱印符、準備本格化 【師走スケッチ2024】
創建の起源を851年にさかのぼるとされる野田市桜台の櫻木神社(高梨富弥宮司)で、来年のえと「巳(み)年」にちなみ、正月限定で頒布する「蛇」をあしらった御朱印符の準備が本格化している。蛇がかたどられるなどした3種の和紙に御朱印を押す神職らは、1枚1枚に安寧な新年への願いを込めている。 御朱印符の頒布は同神社恒例で、今年は計1万枚を用意。金色の和紙には、市内の書家が「巳」または「み」の字を使い描いた蛇の絵が登場。サクラの枝と葉で染めた和紙には、「巳」の象形文字が描かれた。神職らはこれらに、社名印や山桜の社紋印を丁寧に押し完成させている。 権禰宜(ねぎ)の北山健光さん(47)は「巳は金運の象徴。物価高が進まず国民生活が安全であるよう願いを込めている」と手に力を乗せていった。みこ3年目の柳原みうさん(22)は「御朱印を手に取った人の心が晴れ明るい気持ちになるよう願って押しています」とほほ笑んだ。